LANDRのAIマスタリング革命——“部屋”から“世界基準”へ。原葉月が選んだ「音の最適解」

2025年5月16日 2025年5月16日

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LANDRのAIマスタリング徹底解説――ネット時代の音楽が“世界標準”になる理由

LANDR AI Mastering

「自宅PCひとつで、世界中どこでもリリース可能な音楽時代」。この言葉を現実のものにしたのが、LANDR（ランダー）というAIマスタリングサービスです。作曲家・DJ・トラックメイカーである原葉月も、LANDR導入をきっかけに音楽の“世界基準化”を本格化。だがそもそも、AIマスタリングとは何か？ 本当に「プロ仕様」になるのか？業界の変化と、実際に使ってみて感じた“革命”の手応えを徹底解説します。

■ マスタリングって何？――楽曲の「最終仕上げ」の役割

まず「マスタリング」とは、・1曲ごとの音量や質感を“世界標準”に整える
・複数曲をまとめるアルバムの“統一感”を出す
・サブスクやCD、ラジオ、YouTubeなど様々な再生環境でも「ベストな聴こえ方」になるよう調整するという、音楽制作の最終工程です。
従来は熟練エンジニアが専門スタジオで行ってきたこの作業が、今やAIによって誰でも「自宅で」「即日」「安価」に実現できる――それがLANDRの最大の革命です。

■ LANDRのAIマスタリングとは？――クラウドで完結する“自動プロ仕上げ”

LANDR（ランダー）はカナダ発のオンラインAIマスタリングサービス。ユーザーはミックス済みの音源データ（WAV/AIFF/MP3）をアップロードするだけで、・プロレベルの音圧・音質に自動調整
・ジャンルごとの最適化プリセット
・用途別（ストリーミング用／クラブ用／CD用など）のカスタム設定を“数分”で実現できます。これは人間エンジニアの「耳・技術・知識」を、ビッグデータ＆AIがリアルタイム模倣し続けているからです。

■ 原葉月が実感した「AIマスタリングのメリット」

1. 時短革命：即日で世界水準
「納期が1日→1時間未満」特にSNS・サブスク時代は“スピード命”。AIはリファレンス曲に近い音質を1回の試行で自動生成、しかも即そのままSpotify・Apple Music・YouTube用ファイルとしてダウンロード可。
「夜中のテンションで作った曲が、翌朝には世界配信クオリティになっている」という感覚は人力では得難いものです。

2. コストパフォーマンス：プロ級音質が格安
スタジオマスタリングは1曲1万〜5万円が相場。 LANDRなら月額制や1曲単位（数百円〜）で本格的な仕上がりを実現。デモやサブスク限定リリースも気軽に「世界標準音質」で世に出せるのはインディペンデントアーティストにとって圧倒的アドバンテージ。

3. 柔軟性：何度でも微調整＆やり直し放題
AIはバージョン違いや「やっぱりエモ重視」「もっと音圧欲しい」など、その場で何度でも“プリセットを切り替え”“自分のイメージ”に近づけることができます。
クラブ向け、イヤホン重視、ボーカル映え…状況に応じて手軽にバリエーション比較できるので、 「自分だけの正解」を試行錯誤しやすいのも特徴です。

■ “AIクオリティ”はどこまで人間に迫れるか？実際のサウンド比較

「AIマスタリングって、やっぱり人間のプロには敵わないのでは？」
この疑問に答えるべく、原葉月自身も「自作曲のAIマスタリング」と「国内有名スタジオマスタリング」の両方で何度も比較を実施。
結果は──“ほとんどの配信曲ではAIとプロの差を感じない”、むしろLANDRの方が“ストリーミング特化”で有利なことも多いという驚きの体験。

AIの「音圧感」「レンジの広さ」「ノイズ処理」はEDMやユーロビートと極めて相性が良い
ボーカルを前面に出したい・楽曲ごとの細やかなニュアンス重視なら人間エンジニアが依然有利
サブスク・TikTok・YouTube Music等、派手な音像でバズりたいならAIの強みが際立つ

今やLANDRでリリースした音源がSpotify公式プレイリスト入りしたり、海外リスナーの反応でも「サウンドクオリティに違和感ゼロ」という声が大半。特に“ネット発アーティスト”との相性は最強です。

■ 実践：LANDR AIマスタリング手順（原葉月流）

1. ミックス済み楽曲をアップロード（WAV/AIFF/MP3など） - “2ミックス”ファイル推奨。ピーク-6dB前後のヘッドルームで。
2. ジャンル・用途・好みのプリセットを選択 - EDM, POP, HIPHOP, VOCAL等。用途別（ストリーミング／DJ／CD）。
3. AIマスタリングのプレビュー試聴＆バリエーション確認 - “明るめ”“重低音強調”など複数のバージョンをAIが瞬時に生成。 - 聴き比べて「これ！」というものをセレクト。
4. ダウンロード＆即ストリーミング配信に利用 - LANDR経由でSpotify/Apple Music等にワンクリック配信も可能。 - 音質チェックもサブスク環境そのままで再現。

※LANDRアーティストページ例：
https://app.landr.com/network/users/harahazukisoundworks

■ “人間マスタリング”とAIの違い――「表現の幅」と「安心感」

もちろん、全てのケースでAIが万能なわけではありません。・繊細なアコースティック
・特殊なアナログ機材を駆使した「温もり」
・歌詞や楽曲全体のストーリーを咀嚼した“人間ならではの表現” など、時に“職人技”が不可欠な分野も。しかし、配信特化／EDM・ユーロビート・ネット楽曲＝スピード重視＆“音圧勝負”ならAIが十分戦える時代です。

実際、原葉月自身も「大規模リリースや物理メディアにはプロマスタリング、TikTok/YouTube/サブスク配信にはAI LANDR」と使い分けることで、 「音の幅」と「制作コスト・スピード」の両立を実現しています。