星梨花「おはようございます、プロデューサーさん」
P「ああ、おはよう星梨花」
星梨花「どうしたんですか? 元気ないみたいですけど」
P「ああ、実は……俺のおばあちゃんが……うぅグスン」
星梨花「ど、どうしたんですか!? 泣かないでください!」
P「実は俺のおばあちゃんがヴァルキリーになったんだ」
星梨花「ヴァ……はい?」
2: ◆BAS9sRqc3g 20/06/24(水)19:25:08 ID:pNH
P「ヴァルキリーだ。すごい戦士になってしまった」
星梨花「す、すごい戦士……!? すごいですね!」
P「ああ、だが……それは俺のおじいさんを倒すためなんだ」
星梨花「ええっ!? ほんとうですか!?」
3: ◆BAS9sRqc3g 20/06/24(水)19:25:26 ID:pNH
P「いや、嘘だ」
星梨花「ええっ!? 嘘なんですか?」
P「ああ全部ウソだ」
星梨花「もう! プロデューサーさん、私のこと子供扱いしてるんですか!?」
P「子供扱いなんてしてないよ。星梨花とお話をするのは楽しいからついつい……」
4: ◆BAS9sRqc3g 20/06/24(水)19:25:41 ID:pNH
星梨花「プロデューサーさんは私に意地悪ばっかり……」
P「そんなことないよ。ちゃんと星梨花が本当ですか?って聞いたから
本当のことを言ったんだよ」
星梨花「本当は本当じゃなくて嘘だったって……うぅなんだかこんがらがって」
P「あ、そういえば俺今度旅に出るんだ」
星梨花「お休みとってどこか行くんですか?」
5: ◆BAS9sRqc3g 20/06/24(水)19:25:53 ID:pNH
P「そうそう、アトランティスに行くんだ」
星梨花「ア……え?」
P「アトランティスだよアトランティス。海底にある巨大な王国だ」
星梨花「海底にある巨大な王国!? すごいです!」
P「だろ?」
星梨花「でもそんな海の底にどうやって行くんですか?」
6: ◆BAS9sRqc3g 20/06/24(水)19:26:08 ID:pNH
P「そりゃ潜水艦でいくんだよ」
星梨花「潜水艦!? すごいです!」
P「ああ、俺の友達に潜水艦がいてさ」
星梨花「潜水艦とお友達なんですか!?」
P「ああ、潜水艦が友達にいるんだけど、彼の悩みは冷え性なんだ」
星梨花「大変ですね……冷え性ってなったことないので
どういうことなのか分からないですけど」
7: ◆BAS9sRqc3g 20/06/24(水)19:26:15 ID:pNH
P「そう、それから潜水艦の彼は土足で乗船されるのを嫌がるな」
星梨花「それじゃあプロデューサーさんは裸足で乗るんですか?」
P「まあスリッパが用意してあるからそれを履いてるよ」
星梨花「そうなんですね!良かったです!」
P「まあ全部嘘なんだけどな」
8: ◆BAS9sRqc3g 20/06/24(水)19:26:23 ID:pNH
星梨花「あ!またですか!?もう!」
P「星梨花は可愛いなぁ~」
星梨花「ふんだ。もうプロデューサーさんのことなんて知らないです!」
P「そう怒るなよ。タピオカ買ってきたからさ~」
星梨花「今回だけ、特別ですからね!」
9: ◆BAS9sRqc3g 20/06/24(水)19:27:06 ID:pNH
P「……ズズズ」
星梨花「……ズズ、もっきゅもっきゅ」
P「美味しい?」
星梨花「んふふふ」
P「楽しそうだな」
10: ◆BAS9sRqc3g 20/06/24(水)19:27:19 ID:pNH
星梨花「美味しいです!ありがとうございます」
P「いえいえ」
星梨花「あ!プロデューサーさんプロデューサーさん」
P「なんだ?」
星梨花「知ってましたか?タピオカって、タピオカの実から採れるって」
P「おう、知ってたぞ」
11: ◆BAS9sRqc3g 20/06/24(水)19:27:29 ID:pNH
星梨花「ええっ!? そうなんですか……」
P「え?」
星梨花「私、プロデューサーさんに嘘を付こうと思ったんですけど」
P「ハッハッハ、本当だったなんて~ってか?」
星梨花「はい、タピオカの実なんて知りませんでした」
12: ◆BAS9sRqc3g 20/06/24(水)19:27:39 ID:pNH
P「俺も知らなかったわ~」
星梨花「えっ」
P「タピオカの実なんてないぞ?」
星梨花「あ~!もしかして、私の嘘に嘘つきました!?」
P「正解~!賢いね~」
13: ◆BAS9sRqc3g 20/06/24(水)19:27:48 ID:pNH
星梨花「ぶう」
P「もう~そんなほっぺ膨らましてたら宙に浮いちゃうぞ」
星梨花「そうなんですか?」
P「ううん、嘘」
星梨花「静香さーーーーん!」
P「あ゛ーー!待った待った!」
14: ◆BAS9sRqc3g 20/06/24(水)19:27:57 ID:pNH
星梨花「なんですか」
P「静香にチクるのはズルいよ」
星梨花「ふっふっふー」
P「ん?」
星梨花「今日、静香さんは事務所にはいません!」
P「あ!これはしてやられましたな」
15: ◆BAS9sRqc3g 20/06/24(水)19:30:42 ID:VGJ
星梨花「嘘をついたらだめなんです!」
P「わかった」
星梨花「ほんとですか?」
P「ドラえもんの道具に言ったことが逆になる道具があるんだ」
星梨花「そんなのがあるんですか?」
16: ◆BAS9sRqc3g 20/06/24(水)19:31:04 ID:VGJ
P「これは本当。今日は天気がいいねって言ったら雨が降り出したり」
星梨花「へえ~」
P「ドラえもんが帰っちゃってもう居ないんだけど、
うっかりもうドラえもんは帰ってこないんだって言うんだよ」
星梨花「え~!どうして帰っちゃったんですか!?」
P「あ、そこ引っかかるよねー。でもとりあえず、聞いてよ」
17: ◆BAS9sRqc3g 20/06/24(水)19:31:15 ID:VGJ
P「言ったことが逆になるから、帰ってこないはずなのに
帰ってきてるんだよね。で、2人は泣きながら嫌いだ嫌いだって言うの」
星梨花「なるほど~」
P「感心しちゃったね」
星梨花「プロデューサーさん! 嫌いです!」
P「あ!まさか……。ほんと?」
星梨花「ふっふっふー」
18: ◆BAS9sRqc3g 20/06/24(水)19:31:24 ID:VGJ
P「逆のやつだ!」
星梨花「ふっふっふー」
P「逆ですって言ってよ~」
星梨花「秘密です!」
P「俺は星梨花なんて嫌いだ~ん」
19: ◆BAS9sRqc3g 20/06/24(水)19:31:36 ID:VGJ
星梨花「ひどいです。今度静香さんに言います」
P「あ゛ー!うそうそ!ホントは好き!」
星梨花「ほんとですか?」
P「本当です」
星梨花「ふっふっふー」
P「星梨花のドヤ顔可愛い」
20: ◆BAS9sRqc3g 20/06/24(水)19:31:42 ID:VGJ
星梨花「プロデューサーさんも可愛いですよ」
P「ほんとか?」
星梨花「ふっふっふー」
P「それは嘘でいいや」
星梨花「プロデューサーさんのこと好きです!」
21: ◆BAS9sRqc3g 20/06/24(水)19:31:57 ID:VGJ
P「ふっふっふー?」
星梨花「ふっふっふー」ドヤッ
P「それは嘘はやだ!」
星梨花「ふ?」
P「ふ~?」
星梨花「ふ~」
P「なんだよ」
星梨花「ふ~?」
22: ◆BAS9sRqc3g 20/06/24(水)19:32:05 ID:VGJ
P「で、どっちなんだよ」
星梨花「何がですか?」
P「ふざけている間に忘れちゃったんかい」
星梨花「あ、そうでした。私はプロデューサーさんのことが」
P「ジャカジャカジャカジャカジャカジャカ……じゃん!」
星梨花「好き~~~! です」
P「いぇーい!」
23: ◆BAS9sRqc3g 20/06/24(水)19:32:14 ID:VGJ
P「感動のグータッチ」
星梨花「ぐーたっち?」
P「ハイタッチみたいなのをグーでやるんだよ」
星梨花「本当ですか!?」
P「本当だよ。ほら、手グーにして出して」
星梨花「ふ~」
P「ふ~」
24: ◆BAS9sRqc3g 20/06/24(水)19:32:20 ID:VGJ
星梨花「これがグータッチ! 初めてやりました!」
P「俺も初めてやった」
星梨花「え、そうなんで……あ!」
P「……?」
星梨花「ふっふっふ?」
P「ふっふっふ~。よくぞ見破ったな。嘘じゃ」
星梨花「あー! あー!」
25: ◆BAS9sRqc3g 20/06/24(水)19:42:21 ID:pNH
P「まあ俺が星梨花のこと好きなのは本当だけどな」
星梨花「ふーんだ。どうせ嘘なんですよね」
P「ホントだよ」
星梨花「ふーん、そうですか。そうですか」
P「信じてくれよ~。ジュース買ってあげるから」
星梨花「仕方ないですね、プロデューサーさんは」
P「よし、行こうぜ。何飲みたい?」
星梨花「うーん。オレンジジュースにします」
終わり
27: 名無しさん@おーぷん 20/06/25(木)20:05:23 ID:xNv
もちょ誕生日おめでとう