ジャイ子は、自分の漫画がアニメ化されるという夢を持っている。 ある日、ドラえもんとのび太がジャイ子の家に遊びに行くと、彼女は自慢げに自分の新作漫画を見せてくる。 その漫画は「ドラヤキ星人」というタイトルで、ドラえもんとそっくりなキャラクターが主人公だった。
ドラえもんとのび太は驚くが、ジャイ子はドラえもんを知らないふりをして、「これは私がオリジナルで考えたキャラクターなのよ」と言う。 そして、この漫画を出版社に送ってアニメ化を目指すと宣言する。 ドラえもんとのび太は、ジャイ子が自分たちを盗作していることに怒り、彼女に真相を問いただそうとするが、ジャイ子は聞く耳を持たない。
そこで、ドラえもんはポケットから「アニメばこ」 を取り出し、「これでジャイ子の漫画をアニメ化してみよう」と提案する。 アニメばことは、紙に描かれた絵や文字をスキャンしてアニメーションにする道具だった。 ドラえもんとのび太は、ジャイ子の漫画をアニメばこに入れて再生ボタンを押す。 すると、テレビ画面に「ドラヤキ星人」のアニメが映し出される。 しかし、その内容は予想外だった。
なんと、「ドラヤキ星人」は悪者であり、「地球侵略計画」 を実行しようとしていたのだ。 そして、「地球防衛隊」 に立ち向かう勇敢な少年・野比太郎（声：大原めぐみ） が主役だった。 「これって…私の漫画じゃない！」 ジャイ子は慌てて叫ぶ。
「どういうこと？ アニメばこってこんな風に勝手に内容を変える道具なの？」 「違うよ」とドラえもんが答える。「この道具は紙に描かれた絵や文字からストーリーを推測してアニメ化するだけだからさ。つまり…」 「つまり…？」 「つまり…この漫画は元々こんなストーリーだったってことだよ」 ドラえもんと野比太郎（声：大原めぐみ） の言葉に驚愕するジャイ子。
「でも…でも…私はこんなストーリーじゃなくて…！」 「じゃあどういうストーリーだったの？」 「それは…それは…」 ジャイ子は必死に考えるが、思い出せない。「私…本当にこの漫画を描いたのかしら？」 そこで気付く。「あれ？ 私…この前テレビで見た『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争
』のストーリーに、影響を受けて描いてしまったのかもしれない…」 ドラえもんとのび太はジャイ子の言葉に驚き、彼女に対して理解を示す。 そして、彼らはジャイ子の漫画を改めて見直し、新しいアイデアを出し合い、原作の良さを引き出すことに成功します。
最終的に、ジャイ子はドラえもんとのび太に感謝し、盗作疑惑が解決したことを喜びました。そして、ジャイ子は自分自身のオリジナルな作品を描き、アニメ化するために新たなチャレンジを始めました。
このエピソードは、オリジナリティの重要性や、影響を受けることがあるが、それでも自分のアイデアを大切にし、自分自身の作品を描き上げることの大切さを教えてくれます。そして、仲の良い友達と協力して、さまざまな試練を乗り越えていくことの大切さも示しています。
