1: 名無しさん@お腹いっぱい。 2023/11/22(水) 07:18:51.98 ID:FoDy9/j40
1ドル=150円の「円弱」時代
「稼ぎは海外に流出」定着で
日経新聞(2023年11月)

円相場を動かす基本要因は2つある
一つが円とドルの金利差だ。米国はインフレを抑えるため、2022年にゼロ%台だった政策金利を5%台まで引き上げた。かたやマイナス金利政策を続ける日本との金利差は大きく開き、高金利のドルへとお金がシフトした。22年10月、32年ぶりに1ドル=150円台をつけて以降、円安となっている。

相場を動かすもう一つの要因は、貿易や海外投資に伴うお金のやり取りだ。かつて輸出大国だった日本は多額の貿易黒字や投資に伴う利益を海外で得ていた。そして稼いだ外貨を円に戻す動きは円安を相殺する役割を担っていた

円相場を巡る環境は変わりつつある
原油などの資源価格の高騰やグローバルIT企業への支払い増加により輸入が増え、ここ数年は貿易赤字が当たり前になった。それでも企業が海外投資で稼いだ利益はなお膨大だ
このため海外との総合的なお金のやり取りを示す経常収支は、見かけ上の黒字を保っている

しかし本当の問題は、海外投資で稼いだ利益が日本に戻りづらくなっていることだ
みずほ銀行の唐鎌大輔氏の試算では、経常収支から企業や民間が外貨(ドル)で保有しているとみられる再投資収支や利子、配当金を差し引くと、22年度は大幅な海外への資金(円)流出になった

金利差だけでなく、貿易や投資に伴うお金のやり取りも円売り要因になる時代。金利は景気循環に伴って上下するため、やがて円安圧力としては和らぐ可能性が高い。
たが、貿易や投資に伴うお金は少子化の進む日本よりも成長期待の大きい(若年人口が増加している)海外にとどまる。このままなら円が弱い時代が今後も続く可能性がある


(追記)
日本国債の保有 海外勢、邦銀超え
円安で日銀、生損保に次ぐ14.5%で3位に
国債金利の利払いが負担に
(日経新聞 2023年11月)

引用元: ・少子化が進行すれば企業利益が上がっても円が海外に流出し円安になる

2: 名無しさん@お腹いっぱい。 2023/11/22(水) 07:27:20.20 ID:FoDy9/j40
日本のGDP、今年中にもドイツに抜かれ4位転落の恐れ
松崎翼(産経新聞 2023年1月)

米中に次ぎ世界第3位の日本の名目国内総生産(GDP)が、経済の長期停滞などを受けて早ければ2023年にもドイツに抜かれ、4位に転落する可能性が出てきた。近年の円安に伴うドルベースの経済規模の縮小に加え、「日本病」とも揶揄される低成長が経済をむしばんだ結果だ
専門家は企業の労働生産性や国際競争力を高める政策をテコ入れしなければ、遅くとも5年以内には抜かれる可能性が高いと警鐘を鳴らす

国際通貨基金(IMF)の経済見通しでは、22年の名目GDP(予測値)は3位の日本が4兆3006億ドル(約555兆円)なのに対し、4位のドイツは4兆311億ドルで、ドイツが約6.7%増えれば逆転することになる

IMF予測では23~27年も辛うじて逆転を免れるものの、23年時点(予測値)でその差は約6.0%に縮小する
第一生命経済研究所の熊野氏の試算では、仮に今年のドル円相場が年間平均で1ドル=137円06銭より円安に振れれば順位が入れ替わる

日本の名目GDPは高度経済成長期の1968年に西ドイツを抜き、米国に次ぐ2位となった。だが、2010年には台頭する中国に抜かれて3位に転落し、40年近く維持したアジア首位の座を奪われた

とはいえ、国力の源泉である人口は、日本のおよそ1億2千万人に対しドイツは8千万人にとどまる。14億人を超える中国に抜かれたのは仕方ないとしても、なぜドイツに追い付かれたのだろうか

熊野氏の分析では、大きく影響したのは円安の進行と、名目GDPを引き上げる物価上昇率の格差だ

日本銀行が2013年に導入した「異次元の金融緩和」による円安は輸出企業の業績を押し上げたが、ドルベースでは日本の経済規模を縮小させ、〝安い日本〟が定着。「4低」と呼ばれる低所得・低物価・低金利・低成長も根強く続く

かたやドイツは物価上昇率が22年平均で8.7%とインフレ傾向が強い上、時間当たりの労働生産性は日本より6割大きく、その力で急速に追いついてきた

(編集)
2023年 GDPはドイツ(人口8200万)に抜かれて日本は4位に転落 インドが5位(IMF速報 日経新聞2023年10月)

3: 名無しさん@お腹いっぱい。 2023/11/22(水) 07:29:47.39 ID:FoDy9/j40
売られたまま戻ってこない円
31年連続「世界最大の対外純資産国」はほぼ「円安」効果
https://www.businessinsider.jp/post-254890
唐鎌大輔(2022年)

日本の「対外純資産」が411兆1841億円と過去最大になったと財務省が公表した(2021年末現在)
対外純資産とは、日本国内の企業や個人、政府が海外に持つ資産額から負債額を引いたもの。巨大な対外純資産の存在は、国内への投資機会が乏しかった(あるいは日本に魅力がなかった)ことの裏返しでもあり、喜ばしいとは言えない

内訳をみると、56.1兆円の増加分で、「取引フロー」要因で増えたのは10.7兆円。あとは資産価格の変動によるもので、「為替相場変動」要因が62.2兆円の増加、「その他調整」要因が16.8兆円の減少だった
要するに、2021年の対外純資産の増加分は円安に由来する

経常収支(海外からの稼ぎ)の黒字を通じて外貨を稼いで積み上げる能力、言い換えれば「取引フロー」要因の対外純資産を増やす力は衰えてきているのだ

対外純資産残高を資産別に計算してみると、最も大きいのは直接投資(≒海外企業の買収)で45.8%。外貨準備が39.3%、証券投資が26.1%と続く
内訳では、2012~2021年の10年平均でみると証券投資の割合は30.8%だが、その前の2002~2011年の10年平均では41.4%だった
しかし同時期、直接投資の割合は18%から39%へと約2倍に膨らんでいる

それは日本企業が、「少子高齢化で縮小し続ける国内市場・雇用に投資をするより、海外企業を買収したり出資したりするほうが中長期的な成長につながる」と判断した結果だ

対外純資産残高に占める割合が直接投資主体に変化したことで、「リスクオフの円買い」の規模感やインパクトが徐々に失われている
円yenは通貨需給でも評価されない、単なる低成長で低金利の通貨に成り下がったのだ


なお、過去最大の円高は2011年10月31日の1ドル=75円32銭
2022年の為替は 1ドル=115円台からみるみる「円安」が加速し、10月には150円台を突破した

4: 名無しさん@お腹いっぱい。 2023/11/22(水) 07:48:14.29 ID:FoDy9/j40
中国が研究する「日本病」
少子化対策こそ重要(2023年8月)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/270834
殷剣峰 中国現代金融学会常務理事 東京新聞

中国は、日本の経験を研究できる
バブル崩壊後、30年の長期停滞に入った当時の日本と中国が共通する点は、人口減少・老齢化と、地方都市の不動産(日本は内部留保)を中心とした「過剰資本(金融資産)蓄積」だ

日本は、1980年代に米国との貿易摩擦による圧力で、半導体や電子産業が影響を受けた
中国が当時の日本と異なるのは、米国の経済圧力に(軍事力込みで)反抗していることだ

現在の中国は、デジタルエコノミーや新エネルギーの分野で世界をリードしている。日本は世界の情報技術革命に乗り遅れたことも長期停滞に陥った要因だ

日本は、GDPに占める教育支出が多くの発展途上国よりも低い
一方で、シルバー民主主義を背景に高齢者向けの支出が多い。低賃金で働く貧しい若者が高齢者の年金制度を支えている、負のスパイラルに陥っている

若者の安心感につながる支出が必要だ。北欧のスウェーデンなどに比べて、財政支出額が物足りない
中国が「日本病」を予防するための処方箋は、出産や子育て、教育への財政支出を増やすことだ

将来的に製造業大国の地位をインドやベトナムが取って代わるとは思わない。労働力のより安い国が中国に取って代わるのでなく、IT技術やロボットが取って代わるため、人への教育投資が必要だ

今後、産業革命と同様の「資本が労働力に置き換わる」課題に直面する可能性がある
今、ロボットと人工知能(AI)の進化は世界の不可逆的な趨勢だ

ロボットはパンを焼く人員を代用できるが、パンを食べる人がいなければ、ロボットは不要だ。モノを必要とする人(需要)を育てなければ、経済(人類)社会は発展しない
だから中国でも人的資本に対する投資が必要だと提案している

人口問題には少子化と高齢化の両面があるが、少子化対策こそが重要だ

(追記)
米国の貿易赤字国を見ると、対中国の貿易赤字がズバ抜けて多い
中国と外国の決済に使われる通貨では、2023年3月には人民元が48.4%と初めてドルの割合(46.7%)を超えたとロイターが4月報じている

米中首脳、軍事対話再開で合意 習氏「世界に重い責任」(2023年11月16日)

5: 名無しさん@お腹いっぱい。 2023/11/22(水) 07:55:35.48 ID:FoDy9/j40
本物の富裕層が「日本の税金は世界一安い」とこっそり笑う大きな抜け穴
所得1億円を超えると実質の税負担率が急激に下がる
https://president.jp/articles/-/56777?page=3
大村大次郎 元・国税調査官

富裕層の最高税率は日本は45%、アメリカは37%なので、日本は8pt高く先進国上位です
しかし、日本の所得税にはさまざまな抜け穴があって、名目税率は高いのだけれど、実質的な負担税率は驚くほど安いのです

実際に支払われた所得税額はどうでしょうか。2021年度予算での日本の所得税収は18.7兆円に過ぎません
一方、アメリカの所得税収は約200兆円です。日本の所得税収は、アメリカの10分の1以下しかないのです

日本の経済規模GDPはアメリカの4分の1ですから、明らかに日本の所得税収は少なすぎます。経済規模を考慮しても、日本の所得税収はアメリカの半分以下と言えるのです

アメリカ、イギリス、フランスなどと比較しても、主要先進国は所得税の税収がGDPの10%前後です
しかし日本の場合、6%程度しかありません。ほかの先進国の半分くらいしか所得税収がないのです


先進国では、所得税収の大半を「富裕層が負担する累進課税制度」になっています
所得税収が少ないのは、「日本の富裕層の税負担が少なすぎるから」なのです


なぜ税率は高いのに税額は低いのかというと、日本には、配当所得(株式の配当金などの所得)に対する超優遇税制があるからです

配当所得は、どんなに高額収入があっても所得税、住民税合わせて一律約20%になっています。20%というのは、給与の課税所得が330万円を超え695万円以下とほぼ同じです

また、配当所得者に限らず、「経営者」「開業医」「地主」など富裕層の主たる職業では税金の抜け穴があります。名目通りの高額の累進課税の税率を払っている富裕層はほとんどいないのです

(追記)
国の教育費支出の対GDP比率をみると日本は2.85%で、OECD平均値の4.07%(2019年)よりかなり低い。公的教育費支出の対GDP比は、OECDでは日本は下から2番目だ。絶対水準の低さもさることながら、国際順位も低い
ノルウェーの6.38%の半分にも満たず、子どもが少ないという人口構成では説明できない

6: 名無しさん@お腹いっぱい。 2023/11/22(水) 07:57:20.74 ID:FoDy9/j40
少子化の原因は、高齢政治家・経営者・資産家に有利な日本の税・社会保険料制度(2023年5月)

子供のいる低所得世帯(若年層)で税・社会保険料負担率が高く、子供のいない高所得世帯(中高年層など)で負担率が低い
https://www.nira.or.jp/paper/opinion-paper/2023/65.html
翁百合 NIRA総合研究開発機構理事

税と社会保険制度の負担、児童手当等の給付の望ましい在り方を検討するため、OECDモデルを用いて、国際比較を含む様々な角度から分析した

分析の結果、第一に、日本は所得水準に応じた世帯の負担率に段差(年収の壁)が存在し家計の行動に中立的になっていないこと、第二に、諸外国と比較して子どものいない世帯に比べて子どもがいる世帯への支援が薄いこと、第三に、低所得層における負担率が他の所得層と比較して相対的に高いことが明らかになった

また、日本の負担率は、OECD諸国よりも低所得層では高いが、高所得層では低いことが明らかになった。つまり、日本の負担率の累進度は小さく、相対的に低所得層の負担が重くなっている
特に、低所得層の負担率が高いのは、子どものいる世帯(母子家庭)であり、また、高所得層での負担率の低さは子どものいない世帯(高所得中高年層など)で顕著となっている

特に、平均的な水準よりも年収が低い世帯の場合、日本では税の負担率が低いものの、社会保険料の負担率が高い
また、OECD平均では子育て世帯には、年収比でみて手厚い家族手当が支給されているのに対して、日本では手当の支給が手薄である
つまり、日本は、子どものいる家計への支援が諸外国と比較して薄く、この結果、特に低所得の子どもがいる世帯の負担率の高さに表れている

日本の現在の税制・社会保険料制度は、応能負担の原則(所得が高く資産を保有している人、家計の余裕のある人ほど、多くを負担する)からみて問題がある

先進国における子育て支援の目安は「GDP比3%の水準(イギリス・スウェーデン・ドイツなど、フランスは約4%)」である。日本は2%と少ない

負担と給付の公正性を確保するには、保険料率は、所得や資産保有状況などをより反映させる方向で検討する。社会保険料算定の基礎となる「標準報酬の上限緩和」も検討すべきである。高所得世帯への累進度の見直しによって、負担率を所得に比例してより滑らかに増加させる必要がある

7: 名無しさん@お腹いっぱい。 2023/11/22(水) 07:59:39.05 ID:FoDy9/j40
日本人が知らないフランス「少子化対策」
子育て支援(次世代投資)とは、働く母親支援・男女差別対策政策(2023年1月)
https://toyokeizai.net/articles/-/647840?page=4
安部雅延 フランス在住

フランスは「国力と人口減」に敏感で、家族政策に多くの予算を投じてきた。子供・子育て支援に対する公的支出(2017年)は、フランスがGDP比で3.6%に上る(先進国標準は3%)日本は1.79%で、OECD平均の2.34%も下回っている

フランスの出生率の高さ(1.83)には、予算の多さ以外の要因がある

1 第3子から支給され、大半の家庭が受給している家族手当
2 3人以上の子供を育てる世帯に対して、大幅な所得税減税を適用するN分N乗課税方式
3 子育てのために仕事を休むのか、週4~3日勤務、半日勤務などの時短かを選択できる就労自由選択制度
4 育児で保育ママに子供を預ける選択をした場合の保育方法自由選択手当
5 妊娠後の産科の受診料、検診費、出生前診断、出産費用など妊娠出産から産後のリハビリを含む費用の全面無料化
6 母親と同様に、育休を取る父親も有給扱いで賃金の80%を保障
7 不妊治療は公費(43歳まで)
8 高校までの授業料無料、大学も少額の登録料のみ(私立は例外)、返済不要の奨学金制度
9 3歳まで育児を引き受ける認定保育ママや学童保育も無料
10 事実婚(PACS)を社会保障へ組み込み、非摘出子という言葉を民法から削除
11 子供を3人養育すると年金が10%加算される(賦課方式のため)

フランスでは「子育ては女性が中心」という概念が、長年の女性の権利・男女平等政策の積み重ねにより完全になくなっている
結果、子育てに関心のない男性はいない

現在は、母親が何を必要とし何を望んでいるのか、という母親の要求や幸福感を尊重する段階に入っている
ストレスなく出産し、仕事と子育てを両立できる環境整備は急務であり、フランスは社会全体で子育てに取り組んでいる

8: 名無しさん@お腹いっぱい。 2023/11/22(水) 08:01:19.29 ID:FoDy9/j40
家父長制により氷河期世代が生まれた
若い世代がいない国会で法律を決めないで!
世代間格差には、国会議員の平均年齢も影響か
世界では30代で国のリーダーは珍しくない
https://note.com/pmi/n/n0b869fe97190
Public Notes 田中佑典(2020年)

2000年以降、日本の首相の平均年齢62歳 先進16か国リーダーの平均年齢52歳
45歳以下の国会議員の割合 日本は22% 先進16か国は33%(日本は先進国最低レベル オランダは55%、北欧のスウェーデン・デンマークは国会議員の1割が20代)

日本の若者層の投票率は高齢者層の1/4しかない
供託金(個人で払う)300万は世界一高い 供託金制度があっても、20万程度までで0円の国も多い
被選挙権は18歳からが先進国スタンダード(日本は衆議院25歳、参議院30歳)

国のリーダーの平均年齢が60歳を超えている国は韓国(64歳)、日本(62歳)、イタリア(62歳)のみ
また、日本の45歳以下の国会議員の割合は、韓国(6%)、アメリカ(14%)に次いで下から3番目
日本のような議院内閣制の国では、若い国会議員の割合が高ければ高いほど、首相の平均年齢は基本的に若い

各国の特殊事情(混乱した政治情勢や外圧など)を受け、突発的に極端に若いリーダーが誕生することがある
様々な観点から、特に日本と韓国(家父長制・少子化)は若者の政治へのチャレンジ促進が非常に弱い国と言える

若い国会議員を増やしていくためには、公職選挙法改正による被選挙権年齢の引き下げ、若年層投票率の向上、選挙に伴う金銭面・仕事面でのリスクの低減(雇用保険や失業手当の充実)、比例代表制へ選挙制度の変更などが有効な手段として考えられる

特に、選挙制度はリーダーの年齢そのものに直接影響を与えている可能性が高く、比例代表制を採用する国の方が若い議員が多い

なお、高齢化が進んでいる国でも若い議員の割合は高く、国民の高齢化と国会議員の平均年齢との相関関係は見られない
(高齢者が高齢議員に投票するとは限らないし、20代の候補者が当選するとは限らない)

9: 名無しさん@お腹いっぱい。 2023/11/22(水) 08:03:11.48 ID:FoDy9/j40
東大で「女子を品定めする文化」が今もはびこるワケ
「男子校カルチャー」が社会にしみ出す不安
https://toyokeizai.net/articles/-/617194?page=2
中野 円佳(東洋経済オンライン 2022年)

東京大学は、最近ダイバーシティ&インクルージョン宣言(多様性と包括性)を発出した
その背景として、点数や偏差値至上主義で競争してきた人たちによるコミュニティでは、マイノリティへの想像力を欠いた言動がまかりとおりがちであること。そしてそのような環境を当たり前だと思っている若い世代が社会に輩出され、社会に蔓延する偏見や無配慮を再生産してしまうこと
これらが問題視されているからだ

教育社会学では長らく指摘されてきたことなのだが、努力できる環境や意欲自体が平等に割り振られているわけではない
にもかかわらず、生まれ持った環境や親の経済資本・文化資本などの恩恵を受けている高学歴エリート層の中にはその自覚がない人も多い
偏差値至上主義、能力主義信仰は、知らず知らずのうちに差別的言動につながることも指摘されている

女子が2割の東大の環境として特筆すべきことは「男子が多い」だけではなく、「男子校出身者が多い」ことがあげられる
年度にもよるが、高校別東大合格者ランキング上位4位までの高校はすべて男子校になっている。10位までの7校が男女別高校、20位までの半数は男子校だ

ある報告書では、出身学校の特性も調査している
たとえば「性的なジョークや話題は、人間関係を円滑にする」と思う人の割合は、出身者別に見ると他の属性に比べて、女子校出身者で少なく、男子校出身者で多い。ハラスメント被害の分析では、女子校出身者が被害者になりやすい傾向が分析されている
東大に限らず、男子校出身者は性別役割分担意識が強くなりがちなことなども指摘されている

つまり、マイノリティ側の経験をしたことがほとんどなく、女子がいない環境に慣れ、自分たちを競争の成功者と認識し、そのまま意気揚々と社会に出ていく男性たちが、社会的経済的地位を築き、ビジネスや政治の中心に居座るというルートが、日本にできあがっているのだ

10: 名無しさん@お腹いっぱい。 2023/11/22(水) 08:05:45.98 ID:FoDy9/j40
「徹底調査 子供の貧困が日本を滅ぼす 社会的損失40兆円の衝撃」
貧困は本人の自業自得ではない!(日本財団・文春新書 2016年)

6人に1人の子どもが貧困という日本社会
(母子家庭の約1割が生活保護)
他人事だと放置すれば43兆円が失われ、政府負担も16兆円増える
貧困によって学ぶ機会を奪われた子供たちは職業選択の自由を奪われ、回りまわって国の税収入は減る。

全体では98%以上の子供が高校に進学するが、生活保護世帯では90%程度
高等学校等中退率は、全世帯が1.7%であるのに対して,生活保護世帯はその3倍の5.3%
大学等進学率は、生活保護世帯の子供は全世帯の半分以下

進学率や中退率が現状のまま放置されると、若者の学歴が低下し就業形態が悪化する。すると所得が減少し税収や社会保険料収入も減少する。無資格のため職に就けない無業者の増加により生活保護などの公的支出が増加する

教育格差は就業率,雇用形態,所得で経済格差を生み出している
男性の場合、中学卒の40歳時点の就業率は76.6%だが,高校卒だと89.9%
女性の場合、中学卒の40歳時点の就業率は56.4%だが、高校卒だと67.7%
中学卒の男性の場合,正規雇用は60.5%だが,大学卒だと85.6%が正規雇用
女性は、中学卒だと40歳時点の正規雇用は24.4%だが大学卒だと56.3%

学歴間の賃金格差は正社員において特に大きく,正社員の男性の場合,中学卒だと年収は439万円だが大学卒だと676万円
女性の場合も中学卒だと316万円だが大学卒だと544万円

非貧困世帯出身の男性の場合,最終学歴が中卒となるのは4.6%であるが,生活保護世帯の場合,23.8%が中卒であり非貧困世帯の5倍以上
中卒者3万2000人のうち二万人は高校中退によるもので、経済的な要因や家族の要因での中退率が高い

子供の貧困が教育格差を生み,社会に出てからの経済格差を生み出し,貧困を再生産させている

(追記)
2020年調査において性別にみた正社員比率になると、男性の全労働力にしめる正社員比率は78.7%で、女性は46.4%。
女性の場合は、若年層であっても男性と比べ正規率が低く、20代後半の7割弱で正規率がピークとなる。その後は非正規雇用が増加する。(最低賃金あたりで働いているのは中高年女性が多い)

11: 名無しさん@お腹いっぱい。 2023/11/22(水) 08:07:41.31 ID:FoDy9/j40
貧困家庭(母子家庭に多い)に生まれた女子が、女性の人生を見限る「自己選抜」
「大学には行けない」「子どもは欲しくない」
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/02/post-11687_1.php
舞田敏彦(教育社会学者)

2016年の総務省『社会生活基本調査』によると、平日の高校生のアルバイト実施率は7.9%となっている。家庭環境とも相関しており、年収300万円未満の家庭に限ると14.3%(7人に1人)になるが、女子生徒だけでみると、アルバイト実施率は30.3%にもなる
これでは進学のために勉強する時間は取りにくい


貧困という生活条件が男子では、逆境から抜け出そうというバネになり得るが、女子では自分の将来を閉ざす「自己選抜」という名の蓋になる
子どもに対する親の教育期待(学歴)にも性差があり、余裕のない家庭では差が大きいのだろう

貧困は、結婚や出産の希望とも関連している
16歳高校生のデータによると、低所得層ほど「結婚したくない」「子どもは欲しくない」と答える生徒の率が高い傾向にある
それは男子よりも女子で顕著だ
上述のように、低所得層の女子は、自分の将来を早い段階から見限る傾向にあるのだが、進路志望のみならず人生展望全般に影響が出ている

(性別で)劣等感を植え付けられる、貧困家庭で母親の苦労している姿を目の当たりにしているなど、女子が将来を諦める要因はいろいろ考えられる
家庭生活の暗い側面、母親(女親)の大変な苦労だけを見せられたら「こうはなるまい」と反面教師にして、女子が「大人になっても結婚はしない」「子どもは持たない」と考えるのは道理だ

12: 名無しさん@お腹いっぱい。 2023/11/23(木) 03:15:02.14 ID:AY8ByaVS0
高齢の国会議員にとっては
「日本民族滅亡の危機という有事」は今さらどうでもいいんだろう
引退までの間の歳費さえ入ってくれば良いわけで

日本の国会議員には若い世代が少ないから

13: 名無しさん@お腹いっぱい。 2023/11/23(木) 09:25:43.37 ID:AY8ByaVS0
家父長制により氷河期世代が生まれた
若い世代がいない国会で法律を決めないで!
世代間格差には、国会議員の平均年齢も影響か
世界では30代で国のリーダーは珍しくない
https://note.com/pmi/n/n0b869fe97190
Public Notes 田中佑典(2020年)

2000年以降、日本の首相の平均年齢62歳 先進16か国リーダーの平均年齢52歳
45歳以下の国会議員の割合 日本は22% 先進16か国は33%(日本は先進国最低レベル オランダは55%、北欧のスウェーデン・デンマークは国会議員の1割が20代)

日本の若者層の投票率は高齢者層の1/4しかない
供託金(個人で払う)300万は世界一高い 供託金制度があっても、20万程度までで0円の国も多い
被選挙権は18歳からが先進国スタンダード(日本は衆議院25歳、参議院30歳)

国のリーダーの平均年齢が60歳を超えている国は韓国(64歳)、日本(62歳)、イタリア(62歳)のみ
また、日本の45歳以下の国会議員の割合は、韓国(6%)、アメリカ(14%)に次いで下から3番目
日本のような議院内閣制の国では、若い国会議員の割合が高ければ高いほど、首相の平均年齢は基本的に若い

各国の特殊事情(混乱した政治情勢や外圧など)を受け、突発的に極端に若いリーダーが誕生することがある
様々な観点から、特に日本と韓国(家父長制・少子化)は若者の政治へのチャレンジ促進が非常に弱い国と言える

若い国会議員を増やしていくためには、公職選挙法改正による被選挙権年齢の引き下げ、若年層投票率の向上、選挙に伴う金銭面・仕事面でのリスクの低減(雇用保険や失業手当の充実)、比例代表制へ選挙制度の変更などが有効な手段として考えられる

特に、選挙制度はリーダーの年齢そのものに直接影響を与えている可能性が高く、比例代表制を採用する国の方が若い議員が多い

なお、高齢化が進んでいる国でも若い議員の割合は高く、国民の高齢化と国会議員の平均年齢との相関関係は見られない

(高齢者が高齢議員に投票するとは限らないし、20代の候補者が当選するとは限らない
若者が立候補しやすいように被選挙権を20歳に、供託金を20万以下にするべきだ
国民の選択肢を増やそう!)

14: 名無しさん@お腹いっぱい。 2023/11/23(木) 12:29:43.74 ID:AY8ByaVS0
「いじめ」は法律違反(犯罪)だ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD1778R0X11C23A0000000/
日経新聞 2023年11月16日
明星大学心理学部教授 藤井靖

文部科学省の調査によると、2022年度に小学校・中学校・高等学校などで認知した「いじめ」は過去最多の約68万2千件に上り、身体的被害や長期欠席などが生じた重大事態も約900件と過去最多だった
だが、依然としてカウントされない「いじめ」も多い

私は長年、学校現場の最前線で臨床心理士としていじめの対応にあたってきた。その経験の中で「いじめ」の対応を巡って、学校の教員と言い争いになったことが数多くある

一部の学校が使う常套手段は「これはいじめではない。行き過ぎた行為の範囲」という「詭弁」だ。一部の教員が「本当は仲が良い」などと見立てる欺瞞もあるが、実際は、距離が近い関係性の中での「いじめ」が一番起こりやすい
教員の詭弁がまかり通る背景には、「いじめが起こる=教員の指導力不足」という評価がなされるのではないか、という教員の恐れがあるのだ

最優先すべき「いじめ対策」は、加害者と物理的に距離を離すなどして再発を予防して、被害者が安心して学校生活を送れる環境づくりに注力することだ

「いじめ防止対策推進法」ではいじめの禁止や対応と防止について、学校や行政や保護者などの責務を規定している
だが、教育現場で「いじめは法律違反だ」という社会の認識を前提した対応がなされていない

「いじめは法律違反で、社会のルールを破っている」という社会の認識を、子供たちにもっと毅然と明確に教えていくべきである

学校が取るべき毅然とした対処とは「加害者の出席停止」である

加害者の出席停止の話になると、「加害者の学ぶ権利」を言い出す人もいる。だが、現状では多くの被害者が別室登校になったり、不登校状態を余儀なくされている
「被害者の学ぶ権利が侵害」されているのに、加害者の権利が守られる構造はどう考えても不公平でおかしい

まずは、「被害者が安心して学べる居場所としての教室を守るための措置」を、早急かつ強硬に取るべきだ
いじめ被害者を守るためにも、「いじめ加害者の不利益は、加害者本人が当然背負わなければならない結果なのだ」ということも、学生のうちに経験を通じて教えていくべきだ

15: 名無しさん@お腹いっぱい。 2023/11/23(木) 16:26:37.21 ID:AY8ByaVS0
日本の所得税段階の変遷 財務省
https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/income/b02.htm

日本の課税制度は、「超過累進課税」を採用しています
超過累進課税では、課税額の範囲を複数に区分し、区分を越えた課税額に応じて、区分ごとにさらに高い税率を適用します

例えば100万円まで5%、200万円まで10%、500万円まで20%と税率が定められている場合、課税額が300万円なら、超過累進課税では「100万円までの部分を5%、100円超200万円までの部分を10%、200万円超300万円までの部分を20%の税率」で計算します

所得税の最高税率は、昭和61年(1986年)までは70%(課税所得8,000万円超の部分のみ)でしたが、税負担感の軽減などを目的として引き下げられました
その後、再分配機能の回復を図るため、平成27年分以後は、課税所得4,000万円超の部分について最高税率は45%になっています

所得税率の変遷
昭和61年(1986年)までは、最高税率70%、課税最低額235.7万・税率10.5%、15段階(平均年収375万)
平成6年(1994年)の最高税率45%、課税最低額327.7万・10%、5段階(平均年収486万)
平成18年(2006年)最高税率は37%、課税最低額325.0万・税率10%、4段階(平均年収434万)
平成27年(2015年~現在)最高税率は45%、課税最低額354.5万・税率5%、7段階(令和2年の平均年収433万)


一方、単純累進課税は、課税額に応じて税率を引き上げていく制度です。上記の区分なら、課税額が300万円であれば、単純累進課税では300万円全体に対して20%の税率を用いて計算します

参考
国民負担率(租税負担率+社会保障負担率)の推移
昭50/ 25.7 平2/ 38.4 平11/ 35.5 平20/ 39.3 平25/ 39.9 平30/ 42.5 令4/47.5

社会保険料には上限がありますが、税には上限がありません
所得税や法人税(内部留保に対する課税)は、原則「日本国内」に再投資されます

16: 名無しさん@お腹いっぱい。 2023/11/24(金) 02:06:08.97 ID:8E5StWu/0
日本人が知らないフランス「少子化対策」
子育て支援(次世代投資)とは、働く母親支援・男女差別対策政策(2023年1月)
https://toyokeizai.net/articles/-/647840?page=4
安部雅延 フランス在住

フランスは「国力と人口減」に敏感で、家族政策に多くの予算を投じてきた。子供・子育て支援に対する公的支出(2017年)は、フランスがGDP比で3.6%に上る(先進国標準は3%)日本は1.79%で、OECD平均の2.34%も下回っている

フランスの出生率の高さ(1.83)には、予算の多さ以外の要因がある

1 第3子から支給され、大半の家庭が受給している家族手当
2 3人以上の子供を育てる世帯に対して、大幅な所得税減税を適用するN分N乗課税方式
3 子育てのために仕事を休むのか、週4~3日勤務、半日勤務などの時短かを選択できる就労自由選択制度
4 育児で保育ママに子供を預ける選択をした場合の保育方法自由選択手当
5 妊娠後の産科の受診料、検診費、出生前診断、出産費用など妊娠出産から産後のリハビリを含む費用の全面無料化
6 母親と同様に、育休を取る父親も有給扱いで賃金の80%を保障
7 不妊治療は公費(43歳まで)
8 高校までの授業料無料、大学も少額の登録料のみ(私立は例外)、返済不要の奨学金制度
9 3歳まで育児を引き受ける認定保育ママや学童保育も無料
10 事実婚(PACS)を社会保障へ組み込み、非摘出子という言葉を民法から削除
11 子供を3人養育すると年金が10%加算される(賦課方式のため)

フランスでは「子育ては女性が中心」という概念が、長年の女性の権利・男女平等政策の積み重ねにより完全になくなっている
結果、子育てに関心のない男性はいない

(追記)
子どもが増えることは、「子供をもたない人(特に寿命の長い女性)にも社会的メリット」がある
男女平等が進んだフランスやスウェーデンは、ワーキングマザーや子育て家庭に有利な社会制度となっています(つまり、子供を持つ女性に有利な社会は欧州先進国に多く、出生率も高い)

17: 名無しさん@お腹いっぱい。 2023/11/24(金) 03:08:37.86 ID:8E5StWu/0
出生率1.23→1.59へ急上昇
若者や母親に金(GDP5%超)をつぎ込む、本当に「異次元」なハンガリーの少子化対策
https://president.jp/articles/-/66269
大門小百合

ハンガリーでは1981~2011年の30年で人口の1割にあたる100万人減った(EU域内へ移民)。出生率も1.23で、当時のEUで最低となった

これに対し、現在のオルバーン(男性)右派政権(2010年~)は、母親への所得税・奨学金免除や子育て世帯への無利子ローンなど、大胆な少子化対策を次々と打ち出し、今ではGDPの5%~6%を少子化政策のために使っている(母親は就業して産休育休を取る必要がある)

結果、2021年には出生率が1.59まで上がった
また、20歳から39歳の女性人口が過去10年で20%(28万3000人)も減少したにもかかわらず、2021年の出生数は2010年より約3%増えている

ハンガリーは、多くのEU諸国と違い、移民をなるべく受け入れないという方針を貫いている
欧州の他国で見られるように、移民の増加は労働力が増える反面、その国の人口動態を変えてしまう可能性があるからだ。そのため、政府にはハンガリー人には海外移民しないで、国内に残って子どもを産んでほしいという意向が強く、子育て支援もその一環である

「ハンガリーでは、子ども支援は未来への投資と考えています。出生率の低さを解決しないと、ハンガリー社会も守ることができない。家族を守ることは、国家を守る国防です
日本は、女性も男性も働く時間が長すぎです。少子化対策は働き方改革でもあります
日本はシルバーエコノミーを進めていますが、若年層や子どものための【ハッピーファミリー】経済活動も行われたらと願っています」と、駐日ハンガリー大使は語る

2022年から若者の経済的負担を軽減するために、25歳未満の若者には所得税15%を免除した。2013年から2019年のハンガリーのGDP成長率は4.1%で、EUの平均成長率の2.1%を上回る

(子育て支援予算は先進国標準はGDP3%超。フランスは4%。日本は2%弱)

18: 名無しさん@お腹いっぱい。 2023/11/29(水) 01:33:17.09 ID:HDyZcGou0
集団ストーカー犯罪の加害者は被害者のウソや悪評をばらまいて、監視やつきまといなどの嫌がらせを行います
ウソや嫌がらせがバレそうになると、集団ストーカー加害者は犯罪や違法行為を平気で行います
集団ストーカー犯罪は「法律を無視する反社会的勢力が主犯」として行っています
会社員・公務員の場合は反社会的勢力と関わりがある場合解雇対象になります
加害者に深入りすると他の犯罪にも巻き込まれますので、集団ストーカー加害者に加担すると危険です
最近の一般人は集団ストーカー犯罪を辞めてます
集団ストーカー犯罪を放置しておくと、地域が反社会的勢力の治外法権になるからです

海外では手口もメディアで暴露されており、刑法も成立しているので逮捕者も出ています

監視やつきまといなどの集団ストーカー犯罪に気づいたら、必ず警察に届けましょう!

安心・安全防犯ボランティア
(全国防犯組織NPO)
首都圏だけでも100名以上の被害者がいます。狙われた被害者の7割は女性です

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