
のび太は、ドラえもんに「自分が強くなりたい」と言う。
ドラえもんは、のび太に「ドラ阿修羅」という道具を出す。
これは、着ると体が鋼鉄のように強くなり、手足に刃が出て戦闘力が上がるというものだ。
のび太は早速、ドラ阿修羅を着てジャイアンやスネ夫に挑むが、逆に彼らもドラえもんから同じ道具を借りてきていた。
三人は激しい戦いを繰り広げるが、その最中に町中の建物や車を破壊してしまう。
警察や消防車が駆けつけるが、彼らもドラ阿修羅の攻撃によって追い払われる。
やがて、自衛隊や国連軍まで動員されるが、それでも三人を止めることはできない。
世界中がパニックに陥り、人類滅亡の危機に直面する。
そこで、ドラえもんは「これ以上やったら大変なことになる」と言って三人を呼び止める。
しかし、三人は聞く耳を持たず、「俺が一番強い」と主張し合う。
ドラえもんは仕方なく、「この道具は実は一定時間経つと自動的に爆発する」と嘘をつく。
三人は驚いて道具を脱ごうとするが、すでに遅かった。
道具は大爆発を起こし、三人と共に消滅する。
その後、実は全て夢だったことが判明する。
のび太は目覚めて、「ああ良かった」と安堵する。
しかし、その時部屋の壁からジャイアンとスネ夫が現れる。
「お前さあ…」
二人は怒って言う。
「何で俺たちの夢まで乱入してくるんだよ!」
のび太は恐縮しながら、「ごめん、ごめん」と謝る。
そこでドラえもんが現れ、「あの夢は、君たちがドラ阿修羅を使いすぎた影響で、彼らが現れた世界だったんだ」と説明する。
三人は恐ろしい夢を見て、少し落ち着く。
しかし、その夜、のび太は再びドラ阿修羅の夢を見る。
今度は、ジャイアンとスネ夫が軍団を率いて攻めてくる。
のび太はドラ阿修羅を着て戦うが、彼らもまた同じ道具を使って強くなっていた。
激しい戦いの末、のび太は勝利するが、その時ドラ阿修羅が突然暴走してしまい、のび太を攻撃し始める。
ドラえもんが止めるまでのび太は激しい痛みに襲われ、気を失ってしまう。
目が覚めたのび太は、「もう二度とドラ阿修羅を使わない」と誓い、ドラえもんと共に道具を処分することに決める。
彼らは、道具の力が自分たちを超えてしまう危険性を感じ、自分たちには向いていないと悟ったのだった。
三人は普通の友達として、お互いを尊重し合うことを誓い、新たな冒険に出かける。