「私と戦う気か、めぐみん？」ウィズの眼は冷たい炎で燃えていた。
「それが私の希望だ、ウィズ！」めぐみんは勇敢に宣言した。
物語は突然の爆裂魔法対決へと舵を切った。ウィズは魔法商店の主でありながら、元デーモンキング軍の幹部である。一方、めぐみんはアークウィザードであり、爆裂魔法の使い手である。二人の間に戦いが生じるなんて、誰も予想していなかった。
この対決のきっかけは、単純な一言だった。「爆裂魔法が最強の魔法だと証明してみせる！」めぐみんの豪語に対して、ウィズは微笑んで「では、証明してみせて」と挑んだ。
カズマとダクネス、アクアは一瞬で呆然としたが、その後は興奮した。これは新たな冒険の始まりだと認識したからだ。
「でも、ウィズ。爆裂魔法って、君も使えるんだっけ？」カズマは疑問を投げかけた。
ウィズは微笑みながら頷いた。「ええ、私も使えるわ。それに、めぐみんの魔法と私の魔法がどちらが上か、試すのも面白そうね。」
そして戦いの幕が開けた。町の外れ、広大な草原が戦場となった。めぐみんは自信満々に呪文を唱え、ウィズは静かに対抗した。空は暗くなり、一瞬で全てが静寂に包まれた。そして、ほんの僅かな間を置いて、二つの爆発が同時に起きた。
「爆裂魔法！！」
「エクスプロージョン！！」
二つの声が重なり、大地を揺るがす爆発が空に花を咲かせた。光が強烈で、視界が一時的に奪われ、耳鳴りがするほどの轟音が響き渡った。草原は一瞬にして焼け野原となり、その中心には二人の魔女が立っていた。
息を切らして、けれど満足そうに笑っていためぐみん。一方のウィズは、息一つ乱さぬ冷静さを保っていた。そして、二人の間には、互いへの敬意と友情が芽生えていた。
「めぐみん、貴女の爆裂魔法、素晴らしかったわ。」ウィズは微笑みながら言った。
めぐみんもニッコリと笑った。「ウィズ、あなたの魔法も素晴らしかったよ。でも、私たち、同点だね。」
この日、町は二人の爆裂魔法対決の話題で持ちきりとなった。そして、カズマたちはこの戦いから、力と友情の意味を新たに学んだのだった。
