
夜の大阪、光に包まれたライブハウス「Zepp Osaka Bayside」。ここは、次世代アイドルグループ、All de madeの戦場だ。戦場と言っても、歌やダンスのパフォーマンスではない。今夜はある特殊なバトルが行われようとしていた。
ステージ上で4人の美少女が並んでいた。それぞれが緊張と期待に満ちた瞳を観客に向け、一様に固唾を呑んで見守る会場に微笑みかけている。
彼女たちは、はるちゃぴ、ゆう、ゆまち、きよたん。四人のアイドルたちはそれぞれ個性豊かで、そのパフォーマンスは多くのファンを魅了していた。その中でも一際目立つのが、自由奔放で少々トラブルメーカーのはるちゃぴだ。
そして今宵、彼女たちはある運命のバトルに挑む。
「みんな、今日は特別なバトルが始まるよ!ジャンケンバトルだ!そして、負けたら・・・・ストローを使ってコーラを鼻から飲むのよ!」マネージャーが元気よく宣言する。
場内は一瞬、静まり返った後、大きな歓声と笑いが湧き上がる。そして、その中に混じる一抹の期待と興奮。何しろ、人気アイドルがリアルに罰ゲームを受けるとなれば、それは観客にとってはまさに興奮の瞬間だ。
全員がステージ上でジャンケンのポーズを取る。それぞれの表情には緊張と期待が交錯し、ステージ上の照明が彼女たちの表情を更に引き立てる。
はるちゃぴが一番手。彼女のジャンケンは独特で、まるで戦闘機のような速さと切れ味だ。一瞬で石になった拳が観客に向けて伸びる。一方、ゆうの拳は、まるで蛇のように動き、じっくりと相手の手を見極めてから出す。それに対して、ゆまちの拳は一定のリズムで揺れ、きよたんの拳はまるでダンサーのように柔らかく動き続ける。
「いくよ!一、二・・・」
同時に四人が声を揃え、シンクロしたリズムで掛け声を上げる。
「三!」
全員の拳が一斉に伸び、その瞬間、場内は一瞬の静寂に包まれる。だが、その静寂はすぐに歓声と笑いで埋め尽くされた。手の形を確認すると、はるちゃぴときよたんがチョキ、ゆうとゆまちがグーだった。
「はるちゃぴ、きよたん、負けだね!」
マネージャーが明るく宣言すると、二人は少し落胆した表情を見せつつも、堂々と罰ゲームに挑む姿勢を見せる。そして、ステージ上にコーラとストローが運ばれてきた。
はるちゃぴが最初に挑戦。彼女はまずコーラをストローに吸い上げ、覚悟を決めて鼻にストローを差し込む。ステージ上には、彼女の絶叫とともにコーラが飛び散る光景が広がる。
次にきよたんが挑戦。きよたんは勇敢にも直立不動の姿勢でストローを鼻に突っ込むが、結果ははるちゃぴと同様、ステージ上に飛び散るコーラ。
一方、観客たちは大笑い。彼女たちの予想外のリアクションに、会場は爆笑の渦に包まれる。しかし、その笑いの中には、彼女たちの勇気と覚悟に対する敬意も混ざっていた。
バトルが終わった後、はるちゃぴときよたんはステージ上で、顔を真っ赤にして息を切らしながら笑っていた。その笑顔は、何事も経験してみることの大切さ、そして何よりも、常に前向きに挑戦し続けることの素晴らしさを物語っていた。
この夜、大阪のライブハウスで繰り広げられたジャンケンバトルは、ファンにとっては一生忘れることのできない思い出となった。だが、それは、はるちゃぴ、ゆう、ゆまち、きよたんの四人にとっても、彼女たちの成長の糧となった貴重な経験だった。
「バトルは終わったけど、次のライブに向けての準備はこれからだよ!」マネージャーはステージの裏で四人に向かって声をかける。
はるちゃぴは苦笑しながらも元気よく頷く。「うん、分かったよ!でも、次はもっと楽しいゲームにしてね!」
ゆうとゆまちは顔を見合わせて、きよたんと笑顔で肩を組む。「はるちゃぴ、次も負けるんだから!」
「だって、私たち、All de madeだもん!」きよたんがニッコリと笑いながら四人を見回す。
その後、彼女たちはステージの裏で小さなパーティーを開き、この夜のバトルを笑いながら振り返った。その中には、スタッフ、ファン、そして彼女たちを支えてくれるたくさんの人々の姿もあった。
このジャンケンバトルの夜、All de madeのメンバーたちは、アイドルとしてのパフォーマンスだけでなく、チームとしての絆、そして、ファンとともに新たな体験を楽しむことの大切さを再認識した。
それはまさに、彼女たちがこれから歩んでいくアイドルとしての道の一部。そして、それは、彼女たちがこれからも挑戦し続ける姿勢の証でもあった。
大阪の夜は、彼女たちの明るい笑顔と、ステージ上で飛び散るコーラの滴とともに、まだまだ続いていくのだった。
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