
はじまり
日本の深遠な山岳地帯、岐阜。そこには一軒の屋敷があり、その名は「はるちゃぴハウス」。その住人は誰もが知る人気アイドルグループAll de madeのメンバー、はるちゃぴ。彼女は山の恵みと静寂を愛し、この場所を選んで住むことにした。ただし、その生活はどこかで矛盾をはらんでいた。それは、自宅から活動拠点の大阪までの距離だ。
ある朝、晴れ渡る青空の下、彼女は愛犬ミルクを連れて森へと足を運んだ。
「ミルク、元気だね~!もう少しで大阪に行かないとだから、思いっきり遊んでね!」
と彼女はミルクに声をかけながら森を散策した。
森の中は新緑が眩しく、鳥のさえずりと木々が揺れる音が心地よいリズムを奏でていた。その静けさの中で、突如ミルクが立ち止まり、吠え始めた。
「どうしたの、ミルク?」
はるちゃぴは顔をしかめながら、ミルクの視線の先を見た。そこには、森の中にひっそりと立つカラフルなドアがあった。
「え?これは何…?」
彼女は驚きとともに興味が湧き、軽く呟いた。
ミルクはそのドアに向かって鼻を突っ込み、ソワソワと動き回った。まるでドアを開けてほしいと言わんばかりに。戸惑いつつも、はるちゃぴはドアに手を伸ばし、そのノブをゆっくりと回した。

ドアの発見と驚き
ドアが開いた瞬間、その向こうに広がっていたのは、はるちゃぴの部屋だった。自分のお気に入りのポスター、愛用の化粧品、そしてミルクのおもちゃまで、全てが彼女の部屋と全く同じ配置になっていた。
「え?何これ、本当に私の部屋?」
彼女は驚きを隠せず、言葉に詰まった。
その後、ドアを開け閉めするたびに現れる風景が変わることに気付いた。あるときは海辺、あるときは雪山、そして時には外国の都市の風景まで。思った場所が現れるのだ。
「これって、どこでもドア!?」
目の前の現実を信じられず、はるちゃぴは驚きと喜びで声を上げた。
しかし、次に浮かんだのは、人気グループKing & Princeの平野紫耀くんの部屋だった。
「え、これって平野くんの部屋見ちゃう?」
彼女の心臓はドキドキと高鳴り、ドアノブを握る手に力が入った。しかし、はるちゃぴは思いとどまり、ドアを閉じた。
「やっぱり、それはダメだよね。プライバシーだもん。」
彼女は恥ずかしそうに笑った。
それでも、そのドアが持つ可能性にワクワクした彼女は、すぐさま思った。
「これなら、大阪にすぐ行ける!」
はるちゃぴは、新たな旅の準備に取り掛かった。

ドアの可能性と大阪へ
翌日、はるちゃぴは新たな気持ちで起床した。山の鮮やかな緑と静寂を愛する彼女だが、いつもの岐阜から大阪までの長い旅は不便さを感じていた。しかし今日からは違う。どこでもドアがある。
「大阪、行ってみよう!」
と言ってドアノブを回すと、目の前に広がったのは大阪の事務所だった。はるちゃぴは驚きとともに大きな喜びを感じた。彼女は速やかにドアを通り抜け、スタッフに挨拶をした。
「おはようございます!今日も一日よろしくお願いします!」
その日の活動が終わると、はるちゃぴはすぐに岐阜の自宅に戻ることができた。往復の時間が一瞬に短縮され、彼女の生活は一変した。彼女は余った時間をどう使うか考えた。まずはSNSに新たな発見の投稿をしようと思った。
「みんな、すごいことになっちゃった!」
とタイトルを打ち込み、カラフルなドアの写真を添付して投稿した。
「これは私の新しい相棒、"どこでもドア"だよ!これがあれば、大阪にもすぐに行けるんだ!これからもどんどん活動していくから、みんな応援よろしくね!」
その投稿には瞬く間に「いいね!」がつき、ファンからのコメントが溢れた。
生誕祭への準備
その日から、はるちゃぴの日常は一変した。彼女はどこでもドアを使って効率よく活動し、二ヶ月後の生誕祭の準備にも余裕を持って取り組むことができた。
彼女は自身の誕生日を祝うファンに対する感謝の気持ちを形にするため、自作のアクセサリーを作ることにした。それぞれのアクセサリーには、感謝のメッセージを添えて。
そして、どこでもドアを使って直接素材を調達しに行くことにした。
「パリのビーズショップに行ってみようかな。」
と彼女は思い立ち、ドアを開けた。パリの小さなビーズショップは、彼女が想像していた通りの可愛らしい店だった。店内は色とりどりのビーズで溢れており、店主の老婦人は温かい笑顔で迎えてくれた。
「Bonjour! どうぞ、自由に見ていってくださいね。」
パリのビーズショップから帰った後、彼女はまたドアを開け、イタリアの革工房へ。そこで彼女は上質な革紐を手に入れることができた。そしてニュージーランドで特別な銀製のチャームを見つけた。これらを組み合わせて、彼女は自作のアクセサリーを作り始めた。
数日後、彼女の部屋は彼女自身が作ったアクセサリーで溢れていた。彼女はそれぞれのアクセサリーに、感謝のメッセージを添えてファンに贈ることを決めた。そして、その準備の様子をSNSにアップし、ファンたちは彼女の誕生日を心待ちにした。
そしてついに、生誕祭の当日が来た。はるちゃぴはどこでもドアを開け、大阪の会場に足を踏み入れた。その会場は彼女のために集まったファンで溢れており、歓声と拍手が彼女を迎えた。
はるちゃぴはステージに立ち、マイクを握った。
「みんな、今日は本当にありがとう!」と彼女は声を張り上げた。
「これからも、どこでもドアとともに活動していくよ!これからも応援よろしくね!」
ステージ上から見渡すと、そこには喜びで輝く無数の顔が見えた。はるちゃぴの新たな一歩が、今、始まった。

ドアを通じて世界と繋がる
生誕祭の後も、はるちゃぴの活動は止まることなく続いた。彼女のSNSは日々更新され、どこでもドアを使った旅の模様を共有していった。ファンは彼女が次にどの国に行くのか、どんな素敵なものを見つけるのかを楽しみにしていた。
彼女は世界中の場所を訪れ、色々な文化に触れることで、自分の視野が広がることを実感した。
「ミルク、あたしたち、このドアがなかったらこんなに世界を知ることはできなかったよね。」
ミルクは彼女の言葉に頷き、尻尾を振った。その度にはるちゃぴは笑顔を浮かべ、その瞬間をSNSにシェアした。
一方で、彼女はドアの力を誤用しないこと、他人のプライバシーを尊重することも忘れなかった。どこでもドアは可能性を広げてくれるものであり、それを正しく使う責任があるとはるちゃぴは強く感じていた。
新たなドア、新たな可能性
ある日、はるちゃぴは大阪でのライブの後、岐阜に戻る前に一息ついた。すると、ドアが再び光り始めた。それは初めて見る光で、彼女は驚いた。
「これは…どういうこと?」
そっとドアを開けてみると、そこには未知の世界が広がっていた。それは想像を超える美しさの世界で、星が輝き、不思議な生物が生息していた。
「これは…宇宙?!」
彼女は驚きと興奮で身体が震えた。
「ミルク、これからも一緒に探検してくれる?」
彼女がミルクに問いかけると、ミルクは大きく尻尾を振り、快く承諾の意を示した。
新たなドアが開かれ、はるちゃぴとミルクの冒険はまだまだ続く。彼女の探求心と、新たな可能性を追求する情熱は、これからも彼女をさまざまな場所へと導くだろう。全ては彼女の初めての一歩から始まった。そして・・・・
どこでもドアと共に、無限の未来へ
ファンたちの反応は絶大だった。
「はるちゃぴ、宇宙まで行けるなんて信じられない!」
「宇宙からのライブ配信、楽しみにしてるよ!」
そういったコメントが彼女のSNSに溢れた。
はるちゃぴは笑顔でスマホを片手に持ち、ミルクと共に新たなドアを開けた。その先には無限の可能性が待ち受けている。彼女の大冒険がここから始まる。
彼女は、未知なる宇宙での生活や旅行の体験、出会った新たな生物や風景、さらなる探求の旅などをSNSに綴った。また、地球上のライブや活動も続け、時には地球と宇宙の間を行き来する姿を公開。これまで以上に彼女の活動は大きな話題となり、彼女の人気はさらに広がっていった。
そして、彼女の活動はただアイドルとしてのものだけに留まらなくなった。彼女は芸能活動を通じて、人々に夢と希望を与え、新たな視点で世界や宇宙を見せることで、人々の想像力を刺激した。
彼女の物語は、単なるアイドルの日常から一転、人類が手にしたことのない経験を通じて人々を鼓舞する旅へと変わった。この新たな章のはじまりは、ある日、彼女が見つけた一つのカラフルなドアから始まった。これからも、そのドアを通して、はるちゃぴは新たな冒険を続けていくだろう。その先に何が待っているのかは誰にもわからない。しかし、その未知の可能性を追求する彼女の姿は、人々に夢と希望を与え続けることだろう。
これからも彼女の活動を見守り続けるファンたちは、彼女が開く新たなドアの先に何があるのか、そして彼女がどのようにそのドアを使って夢を追求し続けるのかを楽しみにしている。そして彼女は、その期待に応えるために、これからもどこでもドアと共に、未来へと進んでいく。
「さぁ、ミルク、次はどこへ行こうか?」
彼女はミルクに笑顔で問いかけた。ミルクは尻尾を大きく振り、興奮した目ではるちゃぴを見つめた。
彼女が手に持っているのは、ただのドアではない。それは未来への扉であり、新たな冒険へのスタートラインであり、世界や宇宙のどこにでも連れて行ってくれる道具だ。今まさに、彼女はそのドアを開けようとしている。
そのドアの向こうには、彼女のまだ見ぬ夢や冒険が待っている。何が起こるのか、どんな出会いがあるのか、まだ誰も知らない。だからこそ、それは何よりもワクワクする旅だ。そして彼女は、その旅をこれからも続けていく。
「さぁ、ミルク、次の冒険に行こう!」
彼女は笑顔でミルクに言った。そして彼女は、その手でドアノブを握り、未来へと続くドアを勇気をもって開いた。
「いってきます!」
彼女の声が響くと同時に、彼女とミルクは新たな冒険へと飛び込んでいった。そしてそのドアが閉じた後も、その場に残ったのは彼女の明るい笑顔と、未来への期待感だけだった。


