「白菊ほたる」の画像検索結果

すすり泣く声を聞いたような気がして私……白菊ほたるが目を覚ますと、そこは霧の中でした。

 自分の足元もよく見通せないような濃い霧の中で古びた旅行鞄を抱えて、これまた古いベンチに腰掛けているのです。

 まるで頭の中にも霧がかかっているみたいに、頭がぼんやりしていました。

 ここは、どこだったでしょう。

 私はここで、何をしていたのだったでしょう。

 ちょっと首をすくめるようにして辺りを伺うと、かろうじてベンチのすぐ傍に時刻表を張り付けた標識柱が立っていることが解りました。

 ベンチの前にぼんやり見える黒い帯は、多分道路ではないでしょうか。

 くすん、くすんとすすり泣く声は、続いています。

 ぼんやり視線を向けると、泣いているのは同じベンチ、私の隣に座った女の子。
 
 うつむいて、丸まって、ふるえています。

 顔は伏せていて、濃い霧に阻まれて……その子が誰だかは解りません。

 だけど、その背中には見覚えがありました。

 たくさん見てきた背中でした。

 それは、夢を砕かれて泣く女の子の背中でした。

「白菊ほたる」の画像検索結果

2: ◆cgcCmk1QIM 20/01/04(土)10:36:33 ID:wsm
 ――ああ、そうでした。

 私は、唐突に思い出します。

 ここはバス停。

 私と彼女は、ここでバスを待っていたのでした。

「お別れだね」

 しゃくりあげながら、ぽつりと彼女が言いました。

「……そうですね」

 昨日まで私たちがお世話になっていた芸能事務所は突然倒産してしまいました。

 もう、ここでアイドルになるる夢を追うことは出来ません。

 だから私と彼女はこの街を離れ、新しい場所に向かわなくてはならないのです。

 アイドルを目指していたのも一緒、所属していた事務所も一緒。

 顔は見えないけど、年格好も同じぐらい。

 だけど、彼女と私の行き先は違いました。

 彼女はアイドルを諦めて、私は諦めきれなくて。

 ……だから二人は、今日でお別れ。

 私は向こう、彼女はこっち。

 進む道は別れて、多分二度と交わらないのです。

3: ◆cgcCmk1QIM 20/01/04(土)10:37:02 ID:wsm
「ほたるちゃんは、偉いね」

 ぽつりと、彼女が言いました。

「私はもう、頑張ろうって思えないもの。もう一度事務所を探そうって思えないもの」

 違います。

 私は偉くなんてありません。

 ただ、諦められないだけなんです。

 アイドルを目指して、何度も挑んで、何度も事務所を転々として、たくさんの人に迷惑をかけて……それでもどうしても諦めきれなくて。

 そう、私と彼女が居た事務所が倒産したのだって、もしかしたたら私のせいかも知れないのに、それでも諦めきれなくて。

 もしかしたら駄目かも知れないと解っていて、それでもこの道にすがりつかずにはいられない……ただ、それだけなんです。

 偉いねなんて言ってもらう資格は、きっとどこにもないんです。

 答える言葉を探せなくて、私は腕の時計に目をやりました。

 針は、彼女が乗る予定の『こっち行き』のバスがほどなく到着することを知らせています。

「……もうすぐですね」

「そうだね」

「ごめんなさい、私のせいで、事務所」

「ほたるちゃんのせいじゃ、ないよ」

 もう別れが近いのに、交わす言葉は短く切れて、後に続きません。

4: ◆cgcCmk1QIM 20/01/04(土)10:38:32 ID:wsm
 もっとちゃんと謝りたい、とも思います。

 だけどそれは、自己満足のように思えます。

 詰られたいと思うのも、許してほしいと思うのも、結局は私のわがままのように思えてなりません。

 彼女に伝えなくてはならないのは、もっと違う言葉のような気がしてなりません。

 こんなときに本当に言うべき言葉は、どんな言葉だったのでしょう?

 解らなくて、考えて、だけど言葉も思いも形にするには時間が足りなくて……時間切れ。

 霧の向こうでクラクションが鳴って、バスがゆっくりと姿を表します。

「行かなきゃ」

「はい……あ」

 ドアを開けたバスに乗り込もうとする彼女に続いて立ち上がろうとして、私は今更、手にした旅行鞄がひどく重たいことに気が付きました。

 あちこち傷だらけの、古い古い鞄。

 そういえばこの鞄はいつから持っていたでしょう。

 どうしてこんなに、重いのでしょう。 

 初めて所属した事務所をクビになった時には、もう持っていた気がします。

5: ◆cgcCmk1QIM 20/01/04(土)10:39:01 ID:wsm
 はじめはこんなに重くなかったはずです。

 事務所をいくつも回るうちに、いつの間にか、少しずつ重くなっていった……そんな気がします。

 ドアの開いた乗り口、ステップを一段踏んで乗り込んだ彼女を見送ろうと、鞄を引きずって歩み寄りると、彼女がくるりと振り返って……笑いました。

 あいかわらず霧に阻まれて顔は判然としないのに、笑った口元だけは確かに見えたのです。

「元気でね」

 彼女が、手をさしのべてくれました。

「はい。貴女も、お元気で」

 私がその手を取って、二人で握手を交わして。

 そして、クラクションが鳴りました。

 バスが出発するのです。

 私はそっと手を離そうとして……出来ませんでした。

 彼女が、握った手を離してくれないのです。

6: ◆cgcCmk1QIM 20/01/04(土)10:39:33 ID:wsm
 いつの間にか彼女の手には万力のように力がこもっていて、私の力ではその手を離すことができません。

「ほたるちゃんは、どうしてこっちに来ないの」

 痛みにうめく私に、彼女は問いかけます。

 信じられないほど冷たい声でした。

「どうしてほたるちゃんは、このバスに乗らないの」

 ぐい、と手が引かれました。

 私の体ごとバスに引きずり込もうとするような、そんな力でした。

 バスの中は、真っ暗でした。

「不幸なのはほたるちゃんじゃない。苦しいのはほたるちゃんじゃない。私より先に諦めていいはずじゃない。自分の不幸のせいだって言ってたじゃない」

 おびえて引き込まれまいと抗う私に、次々言葉が投げられます。

「ほたるちゃんがまだ向こうに行こうとするなんて、変じゃない。ほたるちゃんは、ほたるちゃんが、まだアイドルを目指すなんて変じゃない。ほたるちゃんは私たちと一緒に、こっちに来るべきじゃない」

7: ◆cgcCmk1QIM 20/01/04(土)10:39:56 ID:wsm
 ドアの向こうから。

 彼女の背後から、わっとたくさんの手が伸びて、私の手をつかみました。

「私たちの夢を駄目にしておいて。ほたるちゃんだけ諦めないなんて、ずるい。ずるい、ずるい、ずるい」

 それは、誰の声だったでしょう。

 たくさんの声でした。

 聞いたことがある声でした。

 今までなんども向けられてきた声でした。

 ずるいずるいという合唱とともに、手たちは私をバスに引きずり込もうとします。

 訳も分からず、私はその手にあらがいました。

 力を込めて、必死にバスに引きずり込まれまいとします。

 だけど手の力はあまりに強くて、体ごとずるずると引きずられるのを止めることができません。

 あのバスに引き込まれたら、どうなるのでしょう。

 『こっち』って何でしょう。

 怖くて、引かれる手が痛くて、ちゃんと考えることができません。

 ただ、絶対にあのバスに乗っちゃ駄目だと、ただそれだけが警報のように頭の中に鳴り響いていました。

8: ◆cgcCmk1QIM 20/01/04(土)10:40:49 ID:wsm
「乗れません」

「どうして」

「行かなくちゃいけないから」

「どうして」

「諦められないから」

「どうして」

「だって、無駄にしたくないから!」

 叫んだ瞬間、旅行鞄がずしんと重くなりました。

 錨のように地面に食い込んで、私がバスに引き込まれそうになるのをすんでのところで食い止めてくれたのです。

9: ◆cgcCmk1QIM 20/01/04(土)10:42:04 ID:wsm
 この鞄を持って、私はたくさんの事務所を回りました。

 たくさんの人に、迷惑をかけました。

 たくさんの、私と同じ夢を目指す女の子の、道を閉ざしました。

 たくさんの非難を受けました。

 嬉しい言葉も、ありました。

 私はアイドルになれるって、事務所に受け入れてくれた人がいました。

 もう続けられないけど、かわりに夢をつかんでと、託してくれた人がいました。

 慣れない土地に戸惑う私に、優しくしてくれた人がいました。

 私が諦めたら、どうなるのでしょう。

 潰れた夢も、託された思いも、かけてもらった優しさも、何の意味もない、なんの結果にもつながらないものになってしまうのでしょうか。

 それは、傲慢かもしれません。

 私の根拠のない思いこみかもしれません。

 だけど、だけど、どうしても、それらを無駄にしてしまうことは、なによりも罪深いことだと思えてならなかったのです。

 それに、ああ、それに。

「どうしても、なりたいから。アイドルに、なりたいから」

 ずん、と鞄が重さを増しました。

 引きずり込もうとする手が力負けしてどんどん離れて、最後に彼女の手だけが残りました。

10: ◆cgcCmk1QIM 20/01/04(土)10:42:27 ID:wsm
「どうして?」

 彼女の声が、ふるえていました。

「諦めればいいじゃない。楽になればいいじゃない。ずるい。ずるい」

 そうです。

 私はきっと、ずるいんです。

 たくさんの夢をつぶして、それでも自分の夢を捨てられない、傲慢で、ずるい女の子なんです。

 だから、だから。

「だから、忘れません。私がたくさんの夢を潰したこと。貴女の夢の、邪魔をしてしまったことを。私、それをずっと抱えて行きます」

 きっとそれは、私が生涯携えていかなくてはならない荷なのです。

 ……わずかな沈黙がありました。

 彼女はいつの間にか、俯いていました。

「私が手を離さなければ、ほたるちゃんは先に進めないよ」

 絞り出すような、声でした。

 それはきっと本当です。

 彼女の力はあまりに強くて、私の力では抵抗も難しいのです。

 だけど。

「それでも、諦めません」

 彼女が握る手に、私はぎゅっと力を込めました。

 私はきっと、その手から逃れる努力を、ずっとして行かなくてはならないのです。

11: ◆cgcCmk1QIM 20/01/04(土)10:42:56 ID:wsm
 ……不意に、彼女の手にこもった力が軽くなりました。

「……嘘よ。離さないなんて、嘘」

 あっさりと、手が離れます。

 霧の向こうで、彼女の口元が小さく笑っていました。

 寂しそうな、笑顔でした。

「ずるいなんて思ってないよ。ほたるちゃんのせいだなんて、思ってないよ。だって、諦めたのは、私なんだもの」

「……ありがとうございます」

 私はお礼を言いました。

 それが嘘だと、解っていたからです。

 彼女の夢を潰しておいて、私だけ夢を追い続けるなんて、ずるい。

 それもきっと、彼女の本当の気持ちだったのでしよう。

 私が迷惑をかけてきたたくさんの女の子の、本当の気持ちだったのでしょう。

 だけどそれを嘘にして、彼女は手を離してくれた。

 私が進むのを、許してくれた。

 だから、ありがとう。

 そのほかに言える言葉は、なかったのです。

12: ◆cgcCmk1QIM 20/01/04(土)10:43:12 ID:wsm
 ……バスが、もう一度クラクションを鳴らしました。

 今度こそ、バスが出発するのでしょう。

 私は……私は、思い切って彼女に向けて、手を差し出しました。

 いいたいことがたくさんある気がしました。

 本当に言うべきことが何なのかは、まだ解りませんでした。

 だけど、どうしても伝えたい言葉が、ひとつだけありました。

「頑張ります」

「……うん」

 彼女が私の手をとって、握手を交わして、それっきり。

 彼女の小さな笑顔だけを残して、バスはドアを閉めて走り出しました。

 大きな車体は、あっと言う間に切りの中に消えて、見えなくなってしまいます。

 私はバス停に一人だけになりました。

 ……次のバスは、いつ来るのでしょう。

 私がアイドルになる道に続いているバスは、いつ来るのでしょう。

 時刻表は錆び付いて、それがいつ来るのか、本当に来るのか、伺い知ることができません。

 もしかしたら、来るはずのバスが事故で来れないということもあるかも知れません。

 そんなバス、本当はいくら待っても来ないのかもしれません。

 だって私のこれまでに、そんなことはたくさんあった事でしたから。

 少し思案してから、私は『向こう』に向けて歩き出しました。

 だってそうすれば、少しずつでも目的の場所に近づくから。

 バスほどは早くないかもしれないけど、きっとそうすることが私の責任だと思うから。

 重さを増した鞄を抱えて、私はゆっくりと霧の中を歩いてゆきました……。


 ◇◇◆

13: ◆cgcCmk1QIM 20/01/04(土)10:43:41 ID:wsm
 ……息苦しくて、寝苦しくて。

 はっと目を覚ますと、そこは車の中でした。

「白菊さん、大丈夫ですか?」

 すぐ耳元で、声がしました。

 目をやれば、そこには淡い緑の振り袖姿、はっとするほど綺麗に背筋の伸びた女性の姿。

 隣に座っていた同じ事務所のアイドル、綾瀬穂乃香さんが声をかけてくれたのです。

「少し、うなされていましたよ」

 穏やかな瞳が、私を気遣わしげに見つめてくれています。

「……ごめんなさい、大丈夫、です」

 大丈夫、と言った言葉を本当にするように背筋をのばして、深呼吸。

 ひとつ息をする間に眠気が飛んで、意識がはっきりしてきます。

 そう、ここはプロデューサーさんが運転する車の中。

 私と綾瀬さんは朝イチの仕事を終わらせて、次の正月特番に出演するために移動している最中です。

14: ◆cgcCmk1QIM 20/01/04(土)10:44:33 ID:wsm
 向こうで着付けしてもらう時間がないからと、私も綾瀬さんも綺麗な振り袖を着たままで。

 昨日もくたくたになるまでお仕事させていただいたからちょっと眠くて、でもきちっと締められた帯が少し窮屈で……それで、あんな夢を見たのでしょうか。

 怖い夢でした。

 だけど、忘れられない夢でした。

 私はハンカチを取ってじっとり額に滲んだ汗を拭おうとして、凍り付きます。

 だって夢の中で彼女の手を握っていた左手には、まるでたった今まで誰かに握られていたように、手の跡が残っていたからです。

 それともあれは、ただの夢ではなかったのでしょうか。

 それとも、自分で自分の手を握っていたとか、そういう他愛もない顛末なのでしょうか。

 ともあれ、もはや夢から覚めてしまった私に、それを確かめる手段はありません。

15: ◆cgcCmk1QIM 20/01/04(土)10:45:30 ID:wsm
「……綾瀬さん」

 手の跡から目がはなせないまま、私は心配げに寄り添ってくれている綾瀬さんに語りかけました。

「私たちは、誰かの夢を挫いてしまうことがありますよね」

「はい」

 私の言葉に返してくれた綾瀬さんの言葉は、とても簡潔で、はっきりしていました。

「誰かの夢を阻むことがあります。夢を諦めた人を見送ることも、たくさんあります」

「……そうですね」

 頷きます。

 アイドルになるまでも、そうでした。

 アイドルになってからも、きっとそう。

 私たちがこの道を行きたいと願うことは、誰かの願いを挫くことでもあるのです。

 それは解っていたことなのです。

 だけど、ああ、だけど。

 夢の中の彼女の寂しげな顔が、私が今まで夢を台無しにしてしまった子たちの顔が、頭から離れなくて。

16: ◆cgcCmk1QIM 20/01/04(土)10:45:58 ID:wsm
「……その人たちのために、私たちが出来ることって、あるのでしょうか。それとも、そう思うこと自体がもしかして、夢に近づいた者の傲慢でしか、ないのでしょうか」

 ああ、お正月から、突然私は何を言っているのでしょう。

 綾瀬さんと私は、これまであまりお話をする機会もありませんでした。

 初対面とまでは言いませんが、とても親しいとは言えなくて。

 それなのに夢を見た勢いのままこんなこと聞いて、どうしようというのでしょう。

 いくらなんでも迷惑すぎはしないでしょうか。

 だけど。

「少しでも長く、舞台に立ち続けることだと思いますよ」

 綾瀬さんは笑いもせず、怪訝そうな顔もせず、まっすぐ私の問いに答えてくれました。

17: ◆cgcCmk1QIM 20/01/04(土)10:46:30 ID:wsm
「少しでも、長く」

「はい」

 ゆったりと頷く綾瀬さん。

 車は揺れているのに、ふだん着慣れないであろう振り袖姿なのに、その姿勢はすっきりと揺るぐことがありません。

「その誰かが立てなかった舞台に立って、踊り続けること。より高みを目指して輝き続けること。それが舞台に選ばれたものの責任。誰かを押しのけてそこに立ったものの責任だと、私は思います」

 ……私は人を不幸にしました。

 私のせいで夢を諦めた子も、きっと少なくはありません。

 そんな私に、ステージに立つ資格はあるのか。

 そんなことを考えてしまうことも、ありました。

 だけど。

 誰かを押しのけて、誰かを泣かせて。

 それでも立った舞台だからこそ、そこに立たなくてはいけないと、綾瀬さんは言うのです。

 それが責任だと、綾瀬さんは言うのです。

「……厳しい道ですね」

 ぽつりと、こぼします。

「きっと、果てのない道です」

 短く、綾瀬さんが応じます。

「……でも、行かなくちゃ」

 夢の中でたしかに掴んでいた重い鞄を思い出して、私はしっかりと頷きました。

18: ◆cgcCmk1QIM 20/01/04(土)10:46:49 ID:wsm
 それはたしかに、私が行かなくてはならない道。

 背負い続けなくてはならない荷なのです。

 私はこのとき、まだ綾瀬さんのことをあまりよく知りませんでした。

 綾瀬さんがバレエの世界にいたことも、そこで厳しい競争の中に身をおいていたことも。

 ただそれでも、私に返してくれた答えの厳しさ、重さに、彼女が歩んできた道の厳しさを感じずにはいられなくて。

 ……車がゆったりしたカーブにさしかかり、綾瀬さんの白い横顔に光が射しました。

 優美な白い横顔が毅然と立つ冬の峰のように輝いて、目がはなせなくなります。

 私もいつか、こんな風に毅然と舞台に立ち続けることが出来るようになるのでしょうか。

 私が夢を挫いたすべての人に納得してもらえるほど、舞台で輝ける日が来るのでしょうか。

 綾瀬さんの横顔を見つめながら、私はずっとそんな事を考えていました――。


(おしまい)
 

19: ◆cgcCmk1QIM 20/01/04(土)10:48:24 ID:wsm
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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