序章「午後３時の訪問者」

Zepp Nambaのステージ上で、はるちゃぴとAll de madeのメンバーたちは真剣にリハーサルを行っていた。薄暗いステージ上で彼女たちは汗を流し、一つひとつのパフォーマンスを完璧に仕上げていく。

壁一面には大きなモニターが掛けられており、彼女たちが踊る姿を映し出していた。

午後3時、一体何が起こったのか、ステージのライトが突然フリッカーを始めた。照明がちらつき、一瞬真っ暗になった後に再び明るくなる。

その度に怖気づくメンバーたちの表情がモニターに映し出された。

「これ、何なの？！」

とゆうが声を上げた。

その直後、サウンドシステムからは奇妙なノイズが鳴り始めた。音楽は途切れ、代わりにスピーカーからは「ブゥウウウ...」という低い唸り声が響いた。

はるちゃぴは混乱しながらも、何とか冷静さを保とうとした。

心の中では怖さと疑問が入り混じっていた。しかし、彼女は負けず嫌いだ。だからこそ、この異変をただ見ているだけではいられなかった。

「みんな、落ち着いて！」

はるちゃぴが叫んだ。彼女は少し強引にステージの端へと移動し、ライトのスイッチや配電盤を確認した。しかし、それらは何も異常がなく、ただ静かに動作を続けていた。

その時、彼女は思った。これは一体、誰かが仕組んだものなのだろうか？もし仕組んだとしたら、その人物は一体何を目指しているのだろうか？彼女の心は疑問と不安でいっぱいだったが、同時に解決への決意も湧いてきた。

「みんな、一旦リハーサルを止めて。何かおかしいことが起こっている。」

はるちゃぴは微笑みながらメンバーたちを落ち着かせ、自分自身も冷静さを保とうとした。

そして、彼女はこの奇妙な現象の調査を始めることを決意した。

第一章「奇妙な現象」

ステージのライトはまるで悪戯にちらつき、ノイズはサウンドシステムを震わせ続けた。

ステージ上は静まり返り、はるちゃぴたちは固唾を飲む。そして、その中で一人、はるちゃぴが進む。彼女のスニーカーが床を軋ませる音だけが、この奇妙な現象を照らし出す。

「きっと、何かの間違いよ…」

とはるちゃぴは自分に言い聞かせた。

しかし、その内心は千々に乱れていた。ライトのフリッカー、怪しいノイズ、そしてその時間帯。午後３時。これらすべてが何を意味するのか、彼女はまだ知らなかった。

「ゆう、ゆまち、きよたん、ちょっとこっち来て」

彼女は仲間たちを呼んだ。

「これ、何か思い当たる節ある？」

ゆうとゆまちは困った顔で頭を振った。

「あのさ、あれ、思い出したんだけど、最近ネットで見た話じゃ、午後３時って何か神秘的な時間帯だっていうか、霊的な現象が起きやすい時間って書いてあったんだよね。」

きよたんは何かを思いついたように言った。

その言葉にはるちゃぴは息を飲んだ。お化けや霊など、超自然的な存在が大の苦手だった彼女は、気持ちが萎えてしまいそうになった。

しかし、すぐに彼女は顔を上げ、きよたんに笑顔を向けた。

「でも、それってただの迷信よね？ 大丈夫、きっと何か他の理由があるはずだから。」

それから彼女たちは様々な角度から現象を調査し始める。ステージの裏、電源の配線、さらにはライト自体のチェックまで行った。しかし、どれもこれも、異常は見当たらなかった。

はるちゃぴの頭の中は疑問でいっぱいだった。しかし、彼女はその中でも前向きな姿勢を忘れなかった。

「きっと、この奇妙な現象の答えはどこかにある。そして私たちは、それを見つけることができるはずだ。」

彼女は自分自身を鼓舞した。

第二章「秘密の探求」

はるちゃぴたちは、奇妙な現象の謎解きに全力を尽くす。

しかし、ステージ上の全ての装置を調べても、まったく手がかりは見つからない。そんな中、きよたんが提案した。

「あの、ライブハウスのスタッフに聞いてみるっていうのはどうだろう？」

はるちゃぴたちは彼女の提案を受け入れ、Zepp Nambaのスタッフに話を聞くことにした。

しかし、彼らも同じく「全ては正常だ」と言い、何も解決策を提供できなかった。

はるちゃぴは、心の中で落胆した。しかし、彼女の元気な精神はそう簡単にくじけなかった。

「みんな、まだあきらめちゃダメ。解決策はきっとどこかにあるはずだよ！」

第三章「見えない手」

緩やかに暮れゆく大阪の空に、Zepp Nambaはただ孤独に立っていた。

はるちゃぴたちはステージの裏側、照明、音響、すべてを見つめ直した。しかし、その答えはどこにも見つからなかった。空気は濃密で、彼女たちの間には微妙な緊張が漂っていた。

だがそれは恐怖や不安から来るものではなく、一緒に問題を解決しようとする集団のエネルギーから生まれていた。

「あのね、実はずっと前にここで働いてたスタッフから聞いた話があるんだけど...」

と、ゆうが口を開いた。

全員が彼女に注目し、それを続けるよう促した。

「彼が言ってたのは、この建物には昔からある特別なルームがあって、その部屋は特定の時間になると奇妙な音を立てるという話だったんだ。でも、そのスタッフはその部屋がどこにあるのか、またはその音の正体については何も言ってなかったよ。」

はるちゃぴの頭の中で何かがクリックした。

それはあまりにも合致しすぎていて、彼女は自分の疑惑が確信に変わるのを感じた。

「ゆう、ありがとう。それがヒントになるかもしれないわ！」

新たな目標を持った彼女たちは、その特別な部屋を探すことにした。一つ一つの部屋をチェックしていく。途中で見つけた怪しい場所や物については調査し、可能性を追求した。

そして、彼女たちは努力を重ねることで、それぞれの特性や能力を最大限に活用する方法を学んだ。

彼女たちは、それぞれがどのように問題解決に貢献できるかを理解し、一つのチームとして連携を深めることができた。

一方で、はるちゃぴはリーダーとしての役割を果たすことを学んだ。彼女はチームの一員でありながらも、全体の動きを見守り、その方向性を決定することが彼女の役割であることを理解した。

彼女たちはステージの裏側を一見ていく。見慣れた場所でも新たな発見があるかもしれない。

はるちゃぴはその中心に立って指示を出し、仲間たちがそれぞれの役割を果たした。彼女たちは見つけた謎の部屋を調査し、謎の音が出る可能性のある設備を探し出した。

はるちゃぴの心は、新たな発見のたびにワクワクとした。

しかし、同時に彼女は心の中でいくつかの疑問を抱いていた。それらの部屋が本当に問題の答えを秘めているのだろうか？

それとも、それらはただの迷路で、彼女たちを本当の答えから遠ざけるためのものなのだろうか？

しかし、彼女の心の中では、期待が常に不安を上回っていた。彼女は、すべての努力が報われ、謎が解ける瞬間を心待ちにしていた。

「みんな、ここを見て！」

きよたんが突然叫んだ。

彼女が指を差した方向には、壁に埋め込まれた小さなドアがあった。

「これがその特別な部屋の入口かもしれないよ。」

「じゃあ、私たちの探し物はこれだけかもしれないね。」

はるちゃぴはそう言って、ドアに手をかけた。

ドアはゆっくりと開き、その中には古くて使われていないような機器が詰まっていた。

それは驚くべき発見だった。だが、それが全ての答えを持っているのかはまだわからなかった。はるちゃぴは仲間たちに向かって言った。

「みんな、これが最後の謎かもしれないわ。だから全力で調べてみてね！」

そして、彼女たちはその部屋を細かく調べ始めた。それは困難な調査だったが、はるちゃぴは全てが明らかになるその瞬間を待ち望んでいた。

第四章「過去の影」

はるちゃぴの言葉は、仲間たちに勇気を与えた。

ゆう、ゆまち、きよたん、マネージャー、全員が一緒に再び立ち上がり、奇妙な現象の原因を探し始めた。ゆうは以前の経験を元に、過去のスタッフが残した記録を調べ始めた。

一方、きよたんとゆまちは装置の電子回路を見つつ、何か異常を見つけられないか探し始めた。

マネージャーはスタッフに連絡を取り、この問題の解決に彼らの協力を得ることにした。

しかし、はるちゃぴ自身は何をすべきか迷っていた。そんな時、彼女はふと思いついた。

「この現象、毎日ちょうど午後３時に起こってるよね。それなら、その時間に何か特別なことが起こっている場所があるかもしれない。」

彼女はそう言って、時計と共に動く何かを探し始めた。

その日の午後３時が近づくと、彼女は緊張してステージの上を歩き回った。

そして、午後３時ちょうどになると、再び奇妙な現象が始まった。しかし、今回は何かが違った。はるちゃぴはステージの一部が軽く振動していることに気付いた。

彼女はその場所を確認し、下に何か機械が埋め込まれていることを発見した。

それは古いタイプの時計だった。はるちゃぴはそれが午後３時になると動き出し、その結果、電気系統に影響を及ぼしていた可能性を疑った。

彼女はその発見を仲間たちに伝え、すぐにその時計を取り外すことにした。

時計が取り外されると、奇妙な現象はすぐに消え去った。彼女たちは大きな安堵の息を吐き、はるちゃぴは仲間たちに笑顔で頷いた。

「これで全て解決ね！」

それは彼女たちの連携と努力の結果だった。それぞれが持っている力を最大限に活用し、一つの問題を解決するために協力した。

第五章「挫折と希望」

しかし、一瞬の安堵はすぐに消え去った。次の日、また午後３時になると、同じ現象が再び起こった。

今度は時間に関係するものではないことは明らかだった。何か別の原因があるはずだ。

はるちゃぴは落ち込んだ。彼女は仲間たちに謝罪した。

「私の調査が間違っていた。ごめんなさい。」

しかし、ゆう、ゆまち、きよたん、そしてマネージャーは皆彼女を慰め、一緒に問題を解決しようと提案した。

彼らは再び力を合わせ、今度はライブハウスの建物自体が原因でないかと疑った。

地下には古い電気設備がまだ稼働しているのではないか？ その設備が午後３時になると、何らかの理由で作動し、奇妙な現象を引き起こしているのではないか？

この仮説に基づき、彼らはZepp Nambaの地下を探索し始めた。そこで彼らは、古い電気設備の部分を見つけた。

それは、昔のライブハウスの一部として使われていたが、今では全く使われていない古い部分だった。

ここから、彼らは新たな謎に挑む。どうやらその古い設備が午後３時になると反応し、現在の設備に影響を及ぼしているようだった。しかし、その原因は何なのか？そして、どうすればそれを止めることができるのか？

絶望的な状況の中でも、はるちゃぴは決してあきらめない。彼女は再び仲間たちを奮い立たせた

「私たちはきっとこれを解決できる！だって、私たちはAll de madeだから！」

彼女の勇気と絶えず前向きな姿勢は、仲間たちを励まし、新たな希望をもたらした。

この物語はまだ終わらない。はるちゃぴとAll de madeのメンバーたちは、奇妙な現象の解決に向けて、新たな挑戦を始めることになる。