1: きつねうどん ★ 2023/04/25(火) 07:09:40.04 ID:X8kkriF/
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菅義偉前首相の写真を撮ろうとスマートフォンを掲げる聴衆=横浜市神奈川区の横浜駅西口で2023年4月1日午後3時33分、李舜撮影
千葉都市モノレールが乗り入れる千葉市郊外のJR都賀駅前。3月21日の夕暮れ時、車から降り立った自民党の菅義偉前首相を待っていたのは、ロータリーを囲むように詰めかけた400人ほどの聴衆だった。割れんばかりの拍手の中、街宣車の上へとよじ登ると、「菅さん、頑張って!」と声援が飛んだ。照れくさそうな笑みが、菅氏の顔に浮かんだ。
【写真特集】衆参5補選の当落判明 候補者の悲喜こもごも
「自信になった」
菅氏がこの地を訪れたのは、県議選の自民党候補の応援のためだった。
新型コロナウイルス対策、不妊治療の保険適用、携帯電話料金の値下げ、ふるさと納税……。
マイクを握った菅氏は首相や総務相時代の自身の実績を一つ一つ、かみしめるように列挙した。「どうでしょうか、皆さん」と呼びかけると、再び拍手が湧き起こった。
演説を終えた菅氏の元へは多くの聴衆が押し寄せた。「皆様の元に菅前首相が参りますので押し合ったりしないでください」とのアナウンスが流れる中、菅氏はロータリー沿いを200メートルほどゆっくりと歩きながらグータッチを重ねた。
「あれだけ人が集まるとは思わなかった。自信になったよ」。菅氏は後日、周辺にこう語った。
首相として世論と自民党内の激しい反発を受けた菅氏は2021年10月、追われるように政権の座から去った。追い打ちをかけたのが、翌22年7月の盟友・安倍晋三元首相の急死だ。
「何もかもやる気がなくなっちゃった」。当時、周囲にそう語ったこともある。落ち込み方は激しく、一時は健康不安説すら流れた。
岸田政権の失速で…
そんな菅氏に脚光が集まったのは、岸田政権の迷走が要因だ。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題や相次いだ閣僚辞任で岸田政権への批判が強まるにつれ、インターネット上で岸田政権との対比から菅政権の実績を評価するコメントが相次いだ。退陣から約1年半。菅氏の立場は党内随一の「人気弁士」へと一変した。
統一地方選では各陣営から応援依頼が殺到。菅氏は多忙な日々を送った。千葉市の演説も群馬県での講演を終え、直接駆け付けた。その前日は沖縄県を訪問。千葉市の演説後も北海道や愛知県などを回った。演説内容は自身の実績の列挙が中心で、岸田政権を評価することもない。それでも多くの聴衆が押し掛けるケースが目立つ。自民党関係者は「あれだけ人を集められる政治家はいない」と口をそろえる。
政権警戒「不気味な存在」
「前内閣総理大臣 菅義偉と握手しよう!」。4月1日、菅氏の地元・横浜市のJR横浜駅前の知事選候補者の応援演説で立て看板が並んだ。長い列ができ、菅氏は演説後、12分間、グータッチを続けた。
「菅氏を核に非主流派が結集すれば脅威になる」。政府関係者はこう漏らす。政権にとって「不気味な存在」にもなった菅氏のいまを追った。
https://mainichi.jp/articles/20230423/k00/00m/010/081000c
菅義偉前首相の写真を撮ろうとスマートフォンを掲げる聴衆=横浜市神奈川区の横浜駅西口で2023年4月1日午後3時33分、李舜撮影
千葉都市モノレールが乗り入れる千葉市郊外のJR都賀駅前。3月21日の夕暮れ時、車から降り立った自民党の菅義偉前首相を待っていたのは、ロータリーを囲むように詰めかけた400人ほどの聴衆だった。割れんばかりの拍手の中、街宣車の上へとよじ登ると、「菅さん、頑張って!」と声援が飛んだ。照れくさそうな笑みが、菅氏の顔に浮かんだ。
【写真特集】衆参5補選の当落判明 候補者の悲喜こもごも
「自信になった」
菅氏がこの地を訪れたのは、県議選の自民党候補の応援のためだった。
新型コロナウイルス対策、不妊治療の保険適用、携帯電話料金の値下げ、ふるさと納税……。
マイクを握った菅氏は首相や総務相時代の自身の実績を一つ一つ、かみしめるように列挙した。「どうでしょうか、皆さん」と呼びかけると、再び拍手が湧き起こった。
演説を終えた菅氏の元へは多くの聴衆が押し寄せた。「皆様の元に菅前首相が参りますので押し合ったりしないでください」とのアナウンスが流れる中、菅氏はロータリー沿いを200メートルほどゆっくりと歩きながらグータッチを重ねた。
「あれだけ人が集まるとは思わなかった。自信になったよ」。菅氏は後日、周辺にこう語った。
首相として世論と自民党内の激しい反発を受けた菅氏は2021年10月、追われるように政権の座から去った。追い打ちをかけたのが、翌22年7月の盟友・安倍晋三元首相の急死だ。
「何もかもやる気がなくなっちゃった」。当時、周囲にそう語ったこともある。落ち込み方は激しく、一時は健康不安説すら流れた。
岸田政権の失速で…
そんな菅氏に脚光が集まったのは、岸田政権の迷走が要因だ。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題や相次いだ閣僚辞任で岸田政権への批判が強まるにつれ、インターネット上で岸田政権との対比から菅政権の実績を評価するコメントが相次いだ。退陣から約1年半。菅氏の立場は党内随一の「人気弁士」へと一変した。
統一地方選では各陣営から応援依頼が殺到。菅氏は多忙な日々を送った。千葉市の演説も群馬県での講演を終え、直接駆け付けた。その前日は沖縄県を訪問。千葉市の演説後も北海道や愛知県などを回った。演説内容は自身の実績の列挙が中心で、岸田政権を評価することもない。それでも多くの聴衆が押し掛けるケースが目立つ。自民党関係者は「あれだけ人を集められる政治家はいない」と口をそろえる。
政権警戒「不気味な存在」
「前内閣総理大臣 菅義偉と握手しよう!」。4月1日、菅氏の地元・横浜市のJR横浜駅前の知事選候補者の応援演説で立て看板が並んだ。長い列ができ、菅氏は演説後、12分間、グータッチを続けた。
「菅氏を核に非主流派が結集すれば脅威になる」。政府関係者はこう漏らす。政権にとって「不気味な存在」にもなった菅氏のいまを追った。
https://mainichi.jp/articles/20230423/k00/00m/010/081000c