
Aメロ・Bメロの中だるみはコード進行でどう解決する?
プロ現場の処方箋
「AメロやBメロで曲が中だるみする…」
そんな時、コード進行の工夫で流れやドラマを作るのが現場の王道。
プロ作曲家が“マンネリ打破”のために実践しているアイデアを紹介します。
そんな時、コード進行の工夫で流れやドラマを作るのが現場の王道。
プロ作曲家が“マンネリ打破”のために実践しているアイデアを紹介します。
1. サブドミナント系・代理コードで流れに変化を
- 定番I-IV-V-Iだけでなく、iiやviなどサブドミナント/マイナー系を交えて色彩を変える
- 代理コード(例:C→Am、G→Em)に一時的に置き換えてみる
- sus4やadd9で“浮遊感”を出し、雰囲気を一変
2. 一瞬の転調・半音ズラしで“気付き”を与える
- 1~2小節だけ大胆に転調し、「おっ?」と思わせる(例:C→Eb→F→C)
- 1音・半音上げ下げで「迷子感」を作り、サビへ解放感を演出
- サビ前に「ドミナント7th」(G7→Cなど)で緊張感MAXに
3. 進行を短く・長く・分割してリズム感UP
- あえて4小節→2小節×2、8小節→4+4など分割パターンに
- ひとつのコードを「伸ばす」「連打する」だけで重心が変わる
- 裏拍でコードを切り替え、ビート感UP
4. “コード抜き”や“同主調ミックス”も武器に
- あえて1~2小節「単音ベース+メロだけ」にして空間を作る
- 同主調(Cメジャー+Cマイナーの和音混ぜ)で色彩を増やす
- テンション系(7th, 9th, 13th)でオトナの響きに寄せる
5. 具体例:中だるみ打破のコード進行サンプル
- パターンA(浮遊感):C | Dm7 | Em7 | F | G | Em7 | F | G
- パターンB(転調系):C | Am | F | D7 | G | E7 | Am | F | G
- パターンC(緊張→解放):Am | F | G | G#dim | C | G/B | Am | F | G
- パターンD(同主調ミックス):C | Fm | C | G7 | C
▼ 必要なのは“思い切った変化”と“空気の入れ替え”。中だるみはチャンス!
まとめ
「Aメロ・Bメロが中だるみしたら、まずコード進行をいじってみる」。
代理コード・転調・分割・テンション追加――アイデア次第でいくらでも曲は生き返ります。
サビや後半で思い切り“解放感”を作るためにも、前半のコードでメリハリを!

