プロ作曲家は理論から入らない――
“無意識の音楽力”と創造の本質

「理論を“無意識”に使ってる」プロ作曲家は多い。
けれど、「絶対に理論から入らない」と断言する一流クリエイターもまた、かなり多い。

この両極の間にこそ、本物の“創造”の本質がある。
音楽制作のリアルな現場から、理論の役割と“無意識”の音楽力について掘り下げていく。

🔖 目次

  • 1. 理論から入らない作曲家がなぜ強いのか
  • 2. “無意識”に理論を使ってしまう理由
  • 3. 「考えない」からこそ生まれる音楽の魔法
  • 4. 理論派とフィーリング派、実は共存している?
  • 5. 世界の名作曲家たちの創作エピソード
  • 6. 創造の瞬間にある「意識と無意識のグラデーション」
  • 7. 理論から“離れる”勇気が本物を生む
  • 8. 「後付けの分析」より現場のフィーリングを信じる
  • 9. AI時代・SNS時代の“型破りクリエイション”とは
  • 10. まとめ&原葉月SNSリンク集

1. 理論から入らない作曲家がなぜ強いのか

「理論なんて考えたこともない」。そんな作曲家やヒットメーカーは、実は音楽現場の最前線に多い。
彼らの武器は、「その場の空気」「人の反応」「自分の身体のノリ」
頭で計算せず、耳や指や心で直接“気持ち良さ”を探し続ける。 この「考えずに作る」瞬発力が、時代を動かす力になることが多い。

2. “無意識”に理論を使ってしまう理由

長年の音楽経験を重ねた人間の耳や指は、“理論”を無意識に身につけている。
「次はこの和音」「ここで展開」「このリズムが正解」――それは「知識」ではなく「身体で覚えた反応」だ。
理論を勉強したことがなくても、膨大な音楽体験が“暗黙知”として自動化されている
だから「理論は不要」と言う作曲家も、実は“無意識の理論”を駆使していることが多い。

3. 「考えない」からこそ生まれる音楽の魔法

「まず弾いてみる」「歌ってみる」「DAWで感覚を確かめる」。 この直感的な行為からしか、唯一無二の音やリズムは生まれない。
計算ではなく衝動、ルールではなく「ヤバい」「気持ちいい」を選ぶ勇気。 その積み重ねが現場の強さとなる。

▼ 「理論書を手放してから世界が変わった」そんな声も珍しくない。

4. 理論派とフィーリング派、実は共存している?

「理論一辺倒」でも「完全な感覚派」でもない。 多くの一流クリエイターは、“フィーリングの即興”と“理論的な引き出し”を自在に行き来している。
本番の現場では“感覚”で攻め、詰めやアレンジ段階で“理論”が顔を出す。
このバランス感覚が、ジャンルや時代を超えてプロの現場で通用する力になる。

5. 世界の名作曲家たちの創作エピソード

  • ポール・マッカートニー(ビートルズ)…楽譜もコードも無視、「歌う」「弾く」で全て決定
  • 久石譲…「フィーリング重視」「音でイメージが見えるまで繰り返す」
  • 宇多田ヒカル…「一音一音、直感でしか作れない」
  • ボカロPやネット世代…理論書ゼロで大ヒットを量産
▼ 直感・偶然・身体感覚…どれも「理論から入らない」現場力の証拠。

6. 創造の瞬間にある「意識と無意識のグラデーション」

音楽制作は「意識」と「無意識」が常に行き来している。
頭で考えるな、身体で反応しろ。 作り手の深層に眠る音楽的感覚が、“考えずに出てくる瞬間”に最高の音が現れる。

7. 理論から“離れる”勇気が本物を生む

理論を知っていても“わざと無視する”“気にしない”決断ができる人こそ強い。
新しいジャンル・新しい流行は、常に「理論破り」から生まれてきた。 「間違いを恐れない勇気」が、唯一無二の音楽に繋がる。

▼ 「正解を探さず、自分の違和感を大事にする」

8. 「後付けの分析」より現場のフィーリングを信じる

曲作りの後で「理論的に説明」できることは多い。
だが、その前の「現場」でしか生まれない一撃がヒットを生む。
理論は後で説明するための便利ツール。本当に大切なのは、今・その瞬間のフィーリング

9. AI時代・SNS時代の“型破りクリエイション”とは

  • AIや自動作曲ソフトでは“説明できる音楽”しか生まれない
  • 人間のクリエイションは「理論破り」「偶然の美学」が最大の武器
  • 短尺・爆速・中毒性…現代リスナーの“動物的反応”を観察せよ
  • 「正解」より「クセ」「ズレ」「唯一無二」を目指す
▼ 「理論に縛られない」こそ現代音楽の最先端。

10. まとめ&原葉月SNSリンク集

プロ作曲家は「理論から入らない」。 何千曲もの音楽体験が、無意識のうちに音楽を生み出す力に変わる。 説明や解説は後回しでいい。まずは“現場のフィーリング”を最大限信じること。
それが時代を超えて音楽を進化させてきた“本当の現場力”なのだ。

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