
環境音×コードループだけで作る“眠れる音楽”:心と体を緩める“サウンド呼吸法”
寝る前、脳を使いすぎた夜に、言葉もメロディもいらない。
ただ環境音とコードの繰り返しが、深い眠りへと導いてくれる。
本記事では、原葉月の制作法をベースに「眠れる音楽」を最小構成で作る技法を解説します。
🌙【01】“眠れる音楽”の条件とは?
心地よく眠るための音楽には、共通する特徴があります。
- ◎ BPM 60〜70以下(心拍数に近い)
- ◎ 旋律が控えめ or 存在しない
- ◎ コードが変わりすぎない → 安心感
- ◎ 環境音や自然音が含まれている
つまり、“眠れる音”は変化のない心地よさが鍵なのです。
🌲【02】環境音を選ぶコツ
▶ 安眠に向く環境音の種類
- ◎ 雨音(Rain)
- ◎ 波の音(Ocean)
- ◎ 森の風・葉擦れ(Forest)
- ◎ ホワイトノイズ(空気のような音)
原葉月は、これらの音を“あえて距離感をもたせて録音”し、空気ごと包むように配置しています。
🎹【03】ループするコードの選び方
▶ 癒しと安定感を持つ進行例
- ◎ C – G – Am – F
- ◎ Dm – G – C – Fmaj7
- ◎ Am – F – C – G
- ◎ Em – C – G – D
コードはループさせて変化させないことがポイント。
切なさではなく、“溶けるような安らぎ”を選びます。
💡【04】構成=「音の呼吸」に近づける
眠れる音楽は、リズムというより呼吸。
“吸って吐く”ような、自然な間と揺らぎが必要です。
- ◎ パッド音をゆっくりフェードイン/アウトさせる
- ◎ 環境音にレイヤーを重ねて音場を広げる
- ◎ サイドチェインをかけず、ゆったり波のように揺れる
原葉月は“眠るための音”をレースのように薄く織っていくような構成にしています。
🧘♀️【05】実践構築フロー(原葉月式)
- ① 森 or 雨の環境音を録音または取得
- ② 上記のループコードを1トラックに
- ③ パッド or Rhodes音源でふんわり演奏
- ④ EQで低域を少し削る → 安心感が出る
- ⑤ 高域にささやき声 or 鼻歌を“空気のように”配置
最後はリバーブで全体を包むことで“深呼吸する空間”が完成します。
🎀まとめ:眠りに入る“音のスローダウン”を作る
コードをループさせ、環境音で包む。
それだけで、“心の緊張”をゆるめる音楽は完成します。
眠りはリズムでもメロディでもなく、“空間と揺れ”から訪れる。
あなたの曲が、誰かの眠りを守る“音の毛布”になりますように。
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