音楽理論・スケール編:感覚で選んでた“あの音”、実はスケールの魔法でした!

「なんとなくこの音が合う気がする」「このキー、歌いやすい」——
そんな直感で選んだ音の並びが、実はスケール=音階に完璧に乗っていたとしたら?
今回は「スケールとは何か?」「なぜ感覚でも使えるのか?」「曲づくりにどう役立つか?」を徹底解説。
音楽理論と仲良くなるきっかけとして最適な“スケール”の世界へご案内します。


🎵【01】スケールって結局なに?

スケールとは、“使える音の並び”
例えるなら「調味料セット」。
味噌料理には味噌・出汁・みりんが合うように、曲の雰囲気に合う音の選び方がスケールなんです。

【Cメジャースケール】
C – D – E – F – G – A – B – C

メロディ・コード・ベースも、このスケール内で作れば基本的に“破綻しない”!
だから「自然に作ってたメロディ」が理論的に正しい、という現象が起こるのです。


🔍【02】代表的なスケールとその印象

▶ メジャースケール(明るい・前向き・安定)

C – D – E – F – G – A – B – C

ハッピーソング・アイドルソング・アニソンOPなどに多用。
例:YOASOBI「群青」など(Key=C)

▶ ナチュラルマイナースケール(切ない・哀愁・夜)

A – B – C – D – E – F – G – A

バラード、ロックバラード、感傷的なED曲に多い。
例:Aimer「蝶々結び」など(Key=Am)

▶ ドリアンスケール(クール・浮遊・おしゃれ)

D – E – F – G – A – B – C – D

マイナー感あるけど明るい響き。JAZZ・ネオソウル系やラップにも◎

▶ ハーモニックマイナー(神秘・中東系・緊張)

A – B – C – D – E – F – G# – A

ユーロビート・幻想的な和風楽曲・ボス戦っぽい音にも使われる。


🎼【03】「耳コピしたらこのスケールだった!」現象

あるある例:「サビのメロディ、全部白鍵だった」→Cメジャースケール!
実は感覚的に“安定する音”を選ぶと、スケールに沿ってるんです。

▶ 例:自然にこうなってた人

Am – G – F – E7

→ ナチュラルマイナー+ハーモニックマイナー的な構成。夜系ユーロの王道。

▶ 例:ベースをずらしてみたら超オシャレ

C – G/B – Am – F – G – Em – Am

→ 分数コード×スケールで“歩くような感情”が生まれます。


💡【04】スケールからの曲作り=構築型メロディ

メロディから作る人も、コードから作る人も、スケールを基準に考えると“ハマりやすい”

  • ◎ 歌いやすさ → 5音音階(ペンタトニック)でOK!
  • ◎ 雰囲気で選ぶ → メジャー=明るい、マイナー=暗い、ドリアン=クール
  • ◎ サビで別スケールに → 一気に展開感が出る

▶ 例:メロ先でCメジャースケール使用

Cメロディ:E – G – A – G – E – D – C
→ コード:C – G – Am – F

→ 全音がCメジャーの中!狙わなくても自然に収まる。


🎹【05】曲の雰囲気を“スケールごと”に作り分ける

曲全体のムード=スケール×リズム×コード進行。
スケールを切り替えると、同じメロディでも全然違う表情になります。

▶ Cメジャー vs Aマイナー

C – D – E – F – G – A – B – C
A – B – C – D – E – F – G – A

音は同じでも、スタート地点を変えるだけで全く違う世界観に!
スケールは“フィルター”でもあるのです。


🎀まとめ:スケールは“耳で感じる理論”の入口

スケールを学ぶと、曲作りが「なんか良い」から「確実に良い」に変わります。
でもそれは難解な理論じゃなく、“耳が自然と覚えてる”感覚の延長なんです。

スケール=あなたの感性の味方。まずは1個覚えて、1曲試してみましょう。

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