
千夜一夜ノ幻影 (feat. Luminous Angels) 解説
幻想×疾走×ユーロの融合、原葉月が描く“夢と記憶”の音楽叙事詩
原葉月とLuminous Angelsによる『千夜一夜ノ幻影』は、
夢と現実、記憶と幻想、そして加速する夜を駆ける“ユーロビート幻想楽曲”。
サウンド、歌詞、構成、コード進行のすべてに物語性が仕込まれた本作を、
徹底解説します。
🎧【01】概要:闇夜の幻想と加速感の交差
- ▶ 楽曲名:千夜一夜ノ幻影 (feat. Luminous Angels)
- ▶ アーティスト:原葉月
- ▶ ジャンル:幻想系ユーロビート×中東エスニック
- ▶ リンク:YouTubeで視聴
タイトルの「千夜一夜」はアラビアンナイトを想起させる構造。
音階やサウンドにも中東風の旋律やアラベスクリフが導入されており、
一聴して非日常に引き込まれる“異世界構築型トラック”となっています。
🎼【02】コード進行:幻想を支える音階設計
■ サビ進行(Key=Am)
Am | G | F | E7 Am | G | F | E7
中東スケールの香りを残しつつ、王道下降型で“過去に引きずられる感覚”を演出。
E7の強引な解決感が“幻想から目覚めたくない”欲望を加速させます。
■ Aメロ進行
C | Am | Dm | G | F | G | C | E
物語性を重視した進行。コードが横に流れることで“語り”のような印象に。
ボーカルラインが語尾で上がることで、聞き手に“誘導”をかけてきます。
🧠【03】構成美:幻想が現実を侵食する構築
- ◎ 導入(Intro):エスニックな旋律+SEで一気に異世界感
- ◎ Aメロ:淡々とした語り、夢と記憶の断片
- ◎ Bメロ:緊張と疾走の始まり
- ◎ サビ:幻想のピーク、一気に世界が彩られる
- ◎ Cメロ:覚めかけた現実に抗うようなエモ展開
- ◎ ラストサビ:反復と昇華、最後は“幻影”として消える構成
🔮【04】Luminous Angelsのボーカルワーク
幻想性を保ちつつも“リアルな情念”を込めるLuminous Angelsの歌唱は、 この曲の世界観を定着させる要となっています。
- ◎ 囁くようなAメロ → 寝入りの夢の中のような浮遊感
- ◎ サビで倍音を強調 → 幻影が現実に染み込むような感触
- ◎ ビブラートとリバーブのバランス → 実在と非実在の境界操作
一言で言えば「歌声自体が幻影」。トラックと完全に同期する表現力が際立ちます。
🎨【05】映像・ビジュアル面の幻想演出
YouTube映像では、以下のようなモチーフが楽曲世界を補完しています。
- ◎ 星、砂、月、鏡 → 記憶と幻想の象徴
- ◎ 紫や藍のグラデーション → 夜の夢・未解決感の色彩演出
- ◎ スローモーション/残像処理 → 幻覚的感覚の再現
音楽だけでなく視覚演出と歌詞が三位一体になることで、 「夢から覚めたくない」“幻影沼”を構築しているのです。
💡【06】この進行・世界観をどう応用するか?
『千夜一夜ノ幻影』のような幻想×ユーロ系楽曲を自作する場合、以下の要素を組み合わせるのが効果的です。
- ◎ スケール:Phrygian(フリジアン)やハーモニックマイナーを一部使用
- ◎ コード:下降Am進行+テンション付きE7など
- ◎ トラック構成:リバーブ空間+クラップ/スネアで疾走感
- ◎ 歌詞:過去/夢/消滅/幻/呪い などをキーワードに
“スピード×異世界×感情の崩壊”をテーマにしたいなら、 この曲のコード進行とボーカル構成は非常に参考になるでしょう。
まとめ:夢か現か幻か——“記憶に残る幻影”としての一曲
『千夜一夜ノ幻影』はただのユーロビートではなく、
情報・感情・旋律・速度が混ざり合った“記憶の芸術”。
聴くたびに違う情景が浮かぶこの曲は、原葉月の幻想音楽世界の中でも特に中毒性の高い一作と言えるでしょう。
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千夜一夜ノ幻影(feat. Luminous Angels)
コード譜+歌詞
Am G F E7 Am G F E7
C Am Dm G 夜風が触れた 記憶の果て F G C E7 閉じ込めたはずの 願いが揺れる Am G F E7 幾千の時を越えて 君を夢に探す Am G F E7 幻でも構わない 囁いて 永遠を
F G Em Am 止まらないこの想いが F G C E7 夜空に焼きついて消えた
Am G F E7 千夜一夜に交わしたキス Am G F E7 儚さの中で咲いた罠 Am G F E7 嘘も真実も夢のまま Am G F E7 永久(とわ)に彷徨う 君の幻影
C Am Dm G 指先が触れた 虚ろな温度 F G C E7 忘れたいほど 愛してた Am G F E7 幾度も夜を越えて 君の名を呼ぶ Am G F E7 夢でもいい 抱きしめて 幻のままで
F G Em Am 過ちを繰り返しても F G C E7 君を忘れられないの
Am G F E7 千夜一夜の幻影よ Am G F E7 熱く儚く燃え尽きて Am G F E7 明けぬ夜のその先で Am G F E7 また出逢えると 信じていた
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