夜を駆け抜けるコード進行—原葉月の“Midnight Magic”作曲術
Midnight Magic: Hazuki Hara’s Chord Progressions for Night Runners

深夜、イヤホンの中で鳴るビート、風を切るようなコード進行、
そして“走り出したくなる”あの感覚——。
原葉月が描くナイトドライブ系楽曲の秘密は、“Midnight Magic”と呼ばれる
独自のコード進行と構成術にあった。
本記事では、疾走感・浮遊感・切なさを融合させたその技法を、
具体例・使用楽曲・構成分解・作曲法の順に、徹底的に解説していきます。

🚗【01】“夜を走る”ためのコード進行の基本とは？

原葉月が得意とするナイトラン系の音楽は、ただのテンポ早めのEDMではありません。
コード進行に「浮遊感＋疾走感＋哀愁」を含ませることで、
リスナーの“感情を風景に同期させる”ような構成を狙っています。

▶ 代表進行①：Em – C – G – D

この進行は「悲しみと前進」を同時に演出する構造。
原葉月の楽曲「Killed by Love」ではAメロやブリッジで使用。
夜道に灯る街灯のような“孤独に寄り添う響き”が特徴。

▶ 代表進行②：Am – G – F – E

「夜と危険と魅惑」をテーマにした進行。

下降していくコードが“スピード”と“破滅感”を共存させ、

「紅蓮ノ檻」や「High Tension Monster」でも登場する。

🌌【02】原葉月式・夜型テンションの作曲構造

コード進行だけでなく、構成とビートも“夜を走る感覚”に欠かせません。

• ◎ BPMは115〜135：速すぎず“走れる”速度感
• ◎ サビ前に一瞬の“空白”→再加速の設計（Break & Drop）
• ◎ ベースとハイシンセを対照的に配置（低音で地を走り、高音で空間を演出）

これにより、まるで夜景を見ながらドライブするような没入体験を生むのです。

🎧【03】実例解説：YouTubeで聴ける“Midnight Magic”曲集

実際にYouTubeで公開されている原葉月のナイトラン系楽曲を通じて、 コード進行・構成・感情演出の違いを見てみましょう。

■「Killed by Love (feat. Luminous Angels & NOBU)」

• ▶ YouTubeで視聴する
• コード進行：Am – F – C – G
• 夜の海岸を走るような静かで切ないドライブ感。感情に寄り添う構成美。

■「紅蓮ノ檻」

• ▶ YouTubeで視聴する
• コード進行：Am – F – G – Em
• 緊張感と疾走感が同居。夜というより“闇”を駆け抜ける系。

■「星屑の誘惑」

• ▶ YouTubeで視聴する
• コード進行：C – G – Am – Em / F – C – Dm – G
• 浮遊感のあるコードと優しい構成が“夜空のドライブ感”を演出。

■「High Tension Monster」

• ▶ YouTubeで視聴する
• コード進行：C#m – A – E – B
• 夜の都市を“ハイでぶっ飛ばす”エレクトロ・ユーロ系進行。

🎼【04】“Midnight Magic”コードを自作曲に活かすには？

原葉月式の進行は“夜”だけでなく“感情の逃避”にも最適。以下はその応用例です。

▶ 応用コードセット①：夜の失恋バラード

Am | G | F | Em → Em | Dm | G | C

切なさ＋希望のリズムを保った“傷を癒す進行”。

▶ 応用コードセット②：高速シティナイト風

C#m | A | F#m | G# → A | B | E | C#m

都市の灯りを感じるジャズ＋EDM系クロスオーバー。

▶ 応用コードセット③：未解決ループ型（ショート動画向け）

C | Em | Am | Esus4 …

“終わらない感じ”を演出するループ進行。TikTokでバズりやすい構成。

💡【05】コード進行＋音響＋映像＝“夜を走らせる”総合演出

原葉月の魅力はコード進行だけにとどまりません。 ・ビジュアル：夜の風景／走る車／光の残像 ・音響：リバーブの深さ／ディレイの広がり／定位のコントロール ・歌詞：逃げたい／間に合わない／燃え尽きる…などのワード群

このように、音楽＋映像＋言葉が三位一体になってこそ、“Midnight Magic”は完成するのです。

終わらない夜へ：あなたも走らせてみよう

原葉月の“夜を駆ける進行”は、誰にでも応用可能です。
エモ／スピード／孤独／開放感、そのどれか一つでも響けば、
あなたの作る夜の音楽にも“魔法”が宿るはずです。

▶ コード進行テンプレ・構成アイデア・使用楽曲リストなどは 原葉月・公式サイト にて公開中！