
原葉月「煌く影たち」
静謐と疾走が共存する幻想トランスの作曲解体新書
原葉月が手がける「煌く影たち」は、幻想的な空間美とビートの疾走感が交差する、まさに“エレクトロ詩情”の結晶。
本記事では、コード進行・アレンジ・メロディ設計・応用法まで、プロ作曲家目線で深掘りしていきます。
🎧【01】楽曲概要と世界観の魅力
- タイトル:煌く影たち
- アーティスト:原葉月(Hara Hazuki)
- ジャンル:エレクトロニカ/トランス/幻想シンフォニック
- 公開リンク:🎬 YouTubeで聴く
「煌く影たち」は、疾走感あるビートの中にどこか懐かしさと影のような静けさを湛えた一曲です。 ボーカルの奥に漂うメロウな和声感と、電子音の粒が描く空間の繊細さが魅力。
🎼【02】コード進行分析と構造的役割
◆ イントロ・Aメロ進行:Am – F – C – G
◆ Bメロ進行:F – G – Em – Am
◆ サビ進行:F – G – Em – Am
この進行はトランスやアニソン、J-POPでも王道的な“エモーショナル循環進行”。
Am→F→C→Gのループは、感傷的なムードの中に動きのある構造を生み出し、
F→G→Em→Amのパターンは、徐々に落ちて再び駆け上がるという
“悲しみの加速”を象徴する進行になっています。
- ・Aメロは“静かな語り”
- ・Bメロで感情が揺らぎ
- ・サビで解放と疾走が重なる
構成全体を通して、短調の回帰と代理コードの不使用により、あえて“濁さずに走り抜ける”設計が見られます。
🎹【03】アレンジとサウンドメイキング
本楽曲はエレクトロニカの枠を越えて、“クラシカルな哀愁”を持ち込んでいます。
その秘密は以下のようなアレンジ要素にあります。
- ・高域のシンセアルペジオが“光”を描写
- ・ローエンドは柔らかめのサブベースで“深海感”
- ・中域ストリングス系パッドで“情緒”を支える
- ・スネアとリバーブを大きく取り、空間の広がりを強調
エフェクトにはサイドチェイン・ディレイ・リバーブの組み合わせが効果的に使われており、
“現実と幻想の境目”のような聴感を演出しています。
💡【04】応用例:この進行で自作曲をつくるなら?
「煌く影たち」の進行は、以下のような変化を加えることで、さまざまなジャンルに対応可能です。
◆ テンションコード追加バリエーション
- ・Am7 – Fmaj7 – Cadd9 – Gsus4
- ・Em9 – Am7 – Dm7 – G7
◆ 分数コードとリズムの遊び
- ・Am – G/B – F – E7 → 階段的に下る“エモ確定”進行
- ・Am | G | F | G | Am → TikTok型ループ進行
◆ 現代K-POP展開への転調
- ・Am – G – F – E → Bm – A – G – F#
- ・Am – F – C – G → Dm – Bb – F – C
これらを使うことで、同じ“感情の起伏”を持ちながら、まったく違うジャンルに変化できます。
📈【05】TikTok向け30秒進行・ループ化例
ショート尺向けには、“終わらせない”構造が鍵。
- ・Am | G | F | Esus4 … → サビ最後にEsus4で“未解決”止め
- ・F | G | Em | Am | G | F | G | Am → “落ちて上がる”をループ
- ・Am | G/B | C | F → “変化のあるループ”で耳を引く
POINT:コードだけで印象に残すには、「未解決感」「反復性」「テンポ感」の3要素が重要。
🔗【06】関連リンクとSNSまとめ
- ・🎧 煌く影たち(YouTube)
- ・🌐 原葉月・公式サイト
- ・🛒 オンラインストア
- ・SNS: Instagram / Twitter(X) / TikTok
▶ 「煌く影たち」の進行をサンプリングした新作アレンジや楽曲は 原葉月公式サイト で随時更新中!
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🎼 煌く影たち
コード譜+歌詞(作曲:原葉月)
推定Key:Aマイナー(Am)/ 構成:フル構成(Verse, Bridge, Chorus, Ending)

