
楽譜とコード表:音楽の“地図”を正しく読むための作曲知識
作曲を始めると最初に迷うのが「楽譜」と「コード」の違いと使い分け。
音符で書く?コードで済ませる?耳コピで覚える?
本記事では楽譜とコード表の正しい読み方・活用法・違いと融合を、現場の作曲者目線で徹底解説します。
🎼【01】楽譜=“目に見える音楽”、コード表=“骨格”
楽譜は、リズム・音高・音価を細かく指定できる“詳細設計図”。
対してコード表は、音楽の柱だけを示した略記法。
- ◎ 楽譜:クラシック・吹奏楽・ボーカルスコア向き
- ◎ コード:バンド演奏・DAW作曲・即興演奏向き
両者は対立せず、併用されるのが現代音楽制作の常識です。
📖【02】楽譜を読むときの“最低限ルール”
- ◎ ト音記号:高音域の旋律(メロディ、右手など)
- ◎ ヘ音記号:低音域(ベース、左手)
- ◎ 拍子:4/4, 3/4など拍の構成
- ◎ 調号:♯や♭でKeyを明示
- ◎ 音符の長さと位置で“タイミングと長さ”が決定
楽譜は「読む」より「見る」ことで慣れていくのがコツ。
🎸【03】コード表=感情の“骨組み”を示す図
コードネームは音楽の“雰囲気”を決める柱。
- ◎ C:ド・ミ・ソ(明るい)
- ◎ Am:ラ・ド・ミ(切ない)
- ◎ Fmaj7:ファ・ラ・ド・ミ(オシャレ)
- ◎ G7:ソ・シ・レ・ファ(緊張と解決)
実際には「コードだけで8割の雰囲気」が決まるため、
歌詞+コード表だけで“エモ曲”が作れることも珍しくありません。
🧠【04】コードを見て“楽譜が浮かぶ”思考とは
作曲家は、コードネームを見ると「こんなメロディが合いそう」と感覚で浮かびます。
逆に、楽譜からコードを“抽出”することで、編曲やリハモが可能になる。
- ◎ 楽譜 → コード:コード付け、和声分析
- ◎ コード → 楽譜:アレンジ、打ち込み、演奏のベース
両方を“変換可能”にしておくと表現力が劇的に上がる。
🎶【05】原葉月式:歌詞×コードで完成させる方法
原葉月の制作では「歌詞+コード」が主軸。
ここにフレーズと声の表現が加わると、感情を動かす曲になる。
- ◎ 「楽譜にしない方が自由に動ける」ときがある
- ◎ コード進行だけで“ドラマ”が生まれる
- ◎ 繰り返しながら歌詞が進化する構造が重要
“コード譜+歌詞”は文字で音楽を表現するスタイルとも言えます。
🎀まとめ:楽譜もコードも“音の地図”である
楽譜は“音の全体像”。
コード表は“心の柱”。
どちらも使いこなせれば、作曲はもっと感覚的で自由になる。
「読めない」より、「どう活かすか」に集中する方が、創作はずっと楽しくなるのです。
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