怪獣の花唄で読む――
Vaundy流“ズラし進行”の衝撃と、ヒット曲の秘密

ひとたび聴けば耳に焼きつく。
Vaundy「怪獣の花唄」はなぜ、あれほど中毒性があるのか?
その正体は…“王道進行”を自在にズラす大胆なコードワーク
プロ作曲家&音楽ブロガーが、超ロング解説でその魔法の仕掛けに迫ります!


🎧【01】サビ進行を丸裸――“C-Am-F-G”の裏切り

【サビ進行例(原曲キーC)】
F | Em | Am | G | F | Em | Dm | Em
F | Em | Am | G | F | Em | Dm | G

まず一見すると「王道」とも呼ばれる“C-Am-F-G”進行のエッセンスが基盤です。 ですがVaundyは、**それを正面から並べることはしません**。 「F→Em→Am→G」というズラし(下降型)で、コードをわざと“ななめに滑らせる”のが最大の特徴です。

  • F→Em: “明るさ→一瞬の陰り”が生むノスタルジア
  • Em→Am→G: “階段を下る”ようなメロディの流れと一体化
  • G→F: ふつうは解決(Cに戻る)はずが、もう一度Fにジャンプ=ループ感の種!
  • Em→Dm→Em: “下がってまた上る”ねじれた循環がエモい

💡【02】なぜこの進行が「クセになる」のか?――理論+感覚で徹底解説

Vaundy流のこの“ズラし進行”は、2つの魔法でリスナーの心を奪います。

  1. 1)「王道」を下敷きに、1音ズラす→すぐに戻さず意外な場所へ
    …聴き手の「次はCでしょ?」という期待を“ちょっと裏切る”ことで、予想外の快感が生まれます。
  2. 2)ノンストップで“階段下降”と“ループ”を繰り返す設計
    …普通なら一度「解決」させて余韻を作るところを、終わりのない迷宮のように回すことで、「聴き続けたい!」という中毒に。

また、EmやDmをはさむことで、“明”から“哀愁”へのグラデーションが一瞬で現れます。 **これが、いまのリスナーが無意識に求める「哀愁ポップ」の核心**です。


🌈【03】どんなジャンル・アレンジにも応用可能な「万能進行」だった!

  • ギター1本でも映える: コード数が多い=弾き語りでも映える名進行
  • バンド&打ち込み対応: テンポ速めのドラム/ループでEDMにもハマる
  • J-ROCKバラードにも: 8ビートの分厚いギターでも“哀愁”を出せる
  • アニメ、映画BGMにも: ループ構造が映像シーンにも溶け込みやすい

たとえば、ピアノでゆっくり弾けば“感傷的バラード”に、 シンセや四つ打ちリズムを足せば“ダンス・フューチャーポップ”にも。 **メロディに合わせてコードを少し変えるだけで“あなた流”がすぐ作れる**のも大きな武器です。


📝【04】実践:作曲家がマネしたい“ズラし進行”アレンジ術

  • ・「F-Em-Am-G」を「F-Em-Am-E7」など7th/テンションでオシャレ化
  • ・「Dm-Em」のあたりにsus4やmaj7を差し込む→R&B/ボカロ化
  • ・1小節ごとにベースを上げ下げし、コードだけで“物語”を作る
  • ・エレキギターのカッティング+ピアノの“オクターブ和音”で立体感UP
  • ・間奏に“ノンコード”や“無音”を差し込んで、意図的な緊張感を演出

「王道をなぞる」だけじゃない、 **必ずどこか“ズラし”や“ループ構造”を混ぜることがバズる音楽の新常識**です。 Vaundy進行は「使えば使うほど自分流が磨かれる」――それがJ-POPを次に進める一手!


🎵【05】サビ進行の“リピート性”がTikTok時代の「無限バズ」につながる

TikTokやYouTubeショートの時代―― 「サビで何度でも聴ける」「終わらずループしたくなる」 それが拡散・UGC・チャレンジ系バズの必須条件に。

  • ・この進行のまま“頭出し”で短縮&拡張ループがしやすい
  • ・どこで止めても“違和感がない”設計=ショート尺に最適
  • ・ダンス/パラパラ/バンドカバーなど多様なリミックスにも強い!

現代バズソングの進行=**「出口のない快感」**が最大の武器なのです。


🌏【06】“ズラし進行”で世界を狙え!クリエイター・リスナーへ

Vaundyの「怪獣の花唄」サビ進行は、 単なる“オシャレ”や“王道の裏返し”ではありません。 “時代が欲しがる快感”と“自分流の魔法”を同時に満たす最強の発明です。
この進行を知り、マネし、ズラし、遊ぶことから
あなたの次のヒット曲が生まれるかもしれません!

  • ■ 弾き語り・DAW打ち込み・アレンジ――どんな形でも一度「F-Em-Am-G」から“自分だけのズラし”を探してみて!
  • ■ どのジャンルでも、1音変えるだけで全く新しい“エモ”が生まれる

“怪獣の花唄”をコード進行から学ぶことで、
音楽はもっと自由に、もっと深く、もっと世界へつながる。 プロ・アマ問わず、今こそ“ズラし”の魔法を身につけてみてください。


🔗【参考リンク&原葉月SNSまとめ】

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